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 東芝は2007年12月11日,チタン酸リチウム(Li4Ti5O12)をベースとした負極材を用いることで,安全性と寿命に優れたLiイオン2次電池を2008年3月から量産すると発表した(関連記事)。高出力や長寿命を必要とする産業機器や電動車両に向けて拡販する。

 量産設備は,関連会社である東芝電池の佐久工場内に東芝の設備として建設するという。投資額は2010年までに200億円を計画。まず月間15万セルから量産を開始し,その後,産業用途向けに月間40万セルを確保したいとする。最終的には自動車用途なども含めて月間100万セルを目指す。同社では2015年度に1000億円規模の売上高を目標に掲げる。

 東芝は,携帯機器向けLiイオン2次電池の製造・販売から2004年に撤退していた(関連記事)。ただし,高出力や長寿命を必要とする産業用途や電動車両向けのLiイオン2次電池市場は2015年に1兆円市場に成長するとみていたという。こうした分野のLiイオン2次電池はこれまでの携帯機器向けの品種とは電池の特性や構成材料が異なることから,新たに量産設備を導入しても市場競争を勝ち抜けるとみて,再参入を果たしたという。