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 1999年6月15日から米国サンフランシスコ市で開催中の「JavaOne」で米Sun Microsystems, Inc.が発表した,組み込み用途向けの新しいJava実行環境「Java 2 Micro Edition」(Java 2 ME)の詳細が明らかになった。Java 2 MEは既存のEmbeddedJavaと同等のクラス・ライブラリ(java.io,java.net,java.util,java.lang)を備える。Java 2 MEでは新たに開発した「K virtual machine」(KVM)と呼ぶJava仮想マシンを使う 。

  Java 2 MEのクラス・ライブラリの格納に必要なメモリ容量は114Kバイト。KVMは60KバイトのROMに収まる。既存のEmbeddedJavaには 256KバイトのROMと512KバイトのRAMが必要だった。「必要なメモリ容量はEmbeddedJavaの約1/4になった」(Sun社Vice President of Technology and ArchitectureのJim Mitchell氏)。

 必要なメモリ容量を抑えるためにKVMには次のような工夫を施した。まず,通常のJava仮想マシンが備える機能のうち,「倍精度データや浮動小数点データへの対応」,「2次元以上の配列への対応」,「クラス・ファイルの検証」,「マルチスレッドへの対応」,「クラス・ローダ」などをオプションとした。また,インタプリタをアセンブラ言語で記述することで,オブジェクト・コード効率を向上した。このほかRAMの容量を抑えるためにガベージ・コレクションのアルゴリズムを変更した。

 JavaOneでは,NTTドコモがKVMを実装したiモード対応の携帯電話機を展示した。このほか米Motorola Inc.がページャ,米3Com, Inc.が携帯型情報機器「PalmV」に,KVMを搭載して見せた。