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 日立製作所は,電源電圧が+1.8V時の待機時電流が2.2μAと小さい8ビット・1チップ・マイクロコントローラ「H8/3802シリーズ」のサンプル出荷を3月から始める(リリース文)。液晶表示付きの家電製品や健康機器など向けに,STN液晶パネル・コントローラ/ドライバを内蔵する。このコントローラ/ドライバは,25桁4行の表示に対応する。既存の「H8/3887,3867,3847,3827シリーズ」同様,8ビットの「H8/300L」をCPUコアとする。汎用レジスタは8ビット×16本または16ビット×8本。電源電圧は+1.8V~+5.5V。消費電力が異なる八つの動作モードを備える。

 液晶コントローラ/ドライバ以外の周辺回路としては,モータの制御など向けの10ビットPWMを2チャネル,3種類のタイマ(各1チャネル),分解能10ビットのA-D変換器を4チャネルなどをもつ。また,25mAおよび10mAの大電流出力端子をそれぞれ3本ずつ備える。これら端子の耐圧は+7Vと高い。入力用にも耐圧+7Vの端子を一つ備える。パッケージは64ピンのQFP,LQFP,またはDIP。フラッシュEEPROM版(ZTAT版)1品種とマスクROM版3品種を用意する。今後,H8/3802シリーズの上位品種として,80ピンの製品を発売する予定。