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図1 クリーム色のシートを取り外すと,電源基板が現れた
図1 クリーム色のシートを取り外すと,電源基板が現れた
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図2 実装されている部品の高さがきれいにそろっている
図2 実装されている部品の高さがきれいにそろっている
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図3 電源基板の裏側も見てみた
図3 電源基板の裏側も見てみた
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 日経エレクトロニクス分解班は,いよいよ電源基板の分析に取り掛かった。日立製作所が,超薄型化を図ったと胸を張っていた,あの電源基板だ。そう,日立メディアエレクトロニクスが開発し,従来の液晶テレビで使っていたものと比べて約1/3の厚さとなる12.3mmにしたという代物である(Tech-On!関連記事)

 電源基板とみられるユニットを覆う,用途不明なクリーム色のシート(Tech-On!関連記事)を取り外してみる。現れたのは,やはり電源基板である(図1)。最近のテレビの電源基板で多く使われている紙フェノールの基板ではなく,ガラス・エポキシ基板が使われている。

 この電源基板をよく見ると,確かに,基板に実装されている部品類の背の高さがほぼぴったりそろっているのが分かる(図2)。トランス,ヒートシンク,電解コンデンサ,リレーといった部品の高さが,見事にそろっているのだ。強いて言えば,トランス,ヒートシンクあたりが最も背が高い部品だろうか。測って見ると,いずれも基板表面からの高さが約9mmだった。もちろん,コネクタ類はすべて横から差し込むようにして,薄さに配慮している。

 基板を取り付けているネジを取り外す。電源基板を液晶パネル・モジュールから分離させ,今度は基板の裏側を見てみる(図3)。

 すると,まず目に付くのが,電解コンデンサを寝かせた個所に開いている穴だ。背の高さをそろえるためだろうか。さらに,よく見るとゴム状のシートが多数取り付けられているのが分かる。スペーサーだろうか。

 とにかく,この電源基板が薄いことは間違いなさそうだ。分解に立ち会った,ある部品メーカーの技術者は,ため息混じりに言った。

「『やられた』という感じだ」――。

 そして,こう続けた。「これは,現時点の技術で考え得る最薄のレベルだろう」。

さらに詳しい内容は、日経エレクトロニクス1月28日号に掲載予定。

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