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 松下電器産業は,インターネット対応の携帯音楽プレーヤを2000年4月に米国で発売する。プレーヤで使用する記録メディアやファイル形式は独自のものを使う。「著作権保護技術を持たない現行のスマートメディアは使わないし,音楽ファイル形式のMP3も採用しない」(中村邦夫・専務取締役)。音楽データの不正コピーなど著作権問題に関しては,SDMIが7月に公開した仕様に準拠した機器を開発中で,「著作権問題をクリアーにした機器仕様にする」(大坪文雄・取締役)。国内での音楽データ配信サービスの開始時期や端末発売時期は未定。

 同社は,99年5月に3社(米AT&T,米Universal Music Group,米BMG Entertainment)と提携し,ネット対応の音楽データ配信サービスの事業化を検討していた。4社の中で,松下電器は,記録メディアを含むプレーヤの開発を担当している。松下は,99年内に3社と共同でインターネット上での音楽/楽曲データ配信サービスの実証実験を始め,2000年4月には事業化してサービスを開始する。

 大手メーカーでは,東芝が年末のクリスマス商戦に向けて携帯プレーヤの国内発売を予定している。松下の国内販売は,早くても来年夏以降になりそうだ。(小川 計介=ニュースセンター)

SDMIのホームページ (http://www.sdmi.org/)