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 リコーは99年8月2日,A3判に対応したレーザー方式のモノクロ・プリンター「IPSiO NXシリーズ」を発表した。毎分25枚(A4判コピーモード時)の高速印刷が可能な「IPSiO NX710」と,毎分20枚(同)の「IPSiO NX610」の2機種がある。いずれも企業向け。発売日は,NX710が99年8月25日,NX610が99年8月2日。価格は,NX710が16万8000円,NX610が13万8000円。月間の販売目標台数は8000台。

印刷速度と操作性を改善

 NX710とNX610は,それぞれNX700とNX600の後継機種。A4判コピーモードー時の印刷速度で従来機に比べ,NX710が毎分20枚から 25枚に,NX610が毎分16枚から20枚にそれぞれ高速化した。新開発の画像処理チップの採用したことや,標準搭載のメモリーを増量したことによる効果という。

 ドライバー・ソフトのユーザー・インタフェースを変更した。メニューの階層を浅くすることで,操作しやすくなったという。また,印刷時の負荷に応じて複数台のNX710とNX610へ作業を分散させるソフト「PortNavi」を添付した。 印刷ジョブの送信先プリンターが故障した場合でも,正常動作している他のプリンターにジョブを振り分けられる。ドライバー・ソフトの対応OSは,Windows 95/98,Windows NT 3.51/4.0。PortNaviの対応OSは,Windows 95/98,Windows NT 4.0。

エンジン解像度は1200dpi,スムージング処理で2400dpi相当

 2機種は印刷速度以外では拡張性に差があり,NX710は増設用HDDが搭載できる。HDDを増設すれば,ソート印刷,PostScript レベル2対応,CADデータの印刷などが可能になる。搭載可能な最大メモリーは,NX610は72MB,NX710は最大80MB。

 2機種に共通する主な仕様は以下の通り。エンジン解像度は最大1200dpi。スムージング処理により,600dpi出力時で2400相当×600dpiの印刷が可能。標準メモリーのNX610の場合,1200dpiで印刷できるのは最大でA4判。  給紙カセットは1段を備える。給紙可能枚数は,手差しトレイが最大100枚,カセットが最大250枚。最大500枚を給紙できる増設給紙カセットをオプションで用意した。

 インタフェースは,パラレル・ポート1つを装備する。別売りのUSBパラレル変換ケーブル(9800円)にも対応する。10BASE-T/100BASE-TX対応のネットワーク・インタフェースに拡張できる。(加藤 慶信=ニュースセンター)

■問い合わせ先: リコー (http://www.ricoh.co.jp/)  IPSiOダイヤル 電話0120-56-1240