バンダイは,スポーツを疑似体験できる専用ゲーム機「リアルゾーン」シリーズを99年8月28日に発売する。従来のゲーム機のような指先の操作だけでなく,体全体を使って,屋外スポーツでも屋内で楽しめるのが特徴だ。(1)魚釣りを体感できる「スプラッシュバス」,(2)スノーボードで滑る「トリックボーダー」,(3)投球速度を測定できる「Speed Measuring Ball 松坂魂」,(4)ゴルフ・クラブを振ってトーナメントを楽しめる「タイガーウッズ グリップン リップ ゴルフ」,(5)ステアリングを握ってカー・レースを楽しめる「エクストリームレース」,(6)ボウリングができる「バーチャルレーン」---の6種類がある。
例えばスプラッシュバスは,釣竿ヘッド部分の形状を模した本体を握り,バスフィッシングを体感できる。液晶画面上に表示される天候や水温などを条件をヒントに魚が潜むポイントを判断,エリアや使用するルアーを設定しながらバス釣りに挑む。魚が釣れた場合は,本体がバイブレーション機能により細かい振動を起こし,竿がしなる。
スノーボードのトリックボーダーは,ボードの形をした本体の上に乗って コースを擬似的に滑るゲーム機。体重移動やターンをすることで方向転換や ジャンプを再現できる。Speed Measuring Ball 松坂魂は,野球ボールの形状 をしたゲーム機。硬式ボールの大きさ/重さとほぼ同等。本体の表面にある縫い目(シーム)に指をかけて自然に握り,投球フォームを行えば,時速16kmか ら時速190kmまでの球速を測れる。
価格はゲーム機により3980円から9800円。2000年3月までの販売目標台数は,6種類のゲーム機合計で30万台。また今後,ほかのスポーツを楽しめる新製品を追加して,リアルゾーンシリーズを拡充していく計画。(鈴木 陽子= ニュースセンター)