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 日本規格協会(本社:東京都港区,JSA)は99年8月4日,品質管理および品 質保証の国際規格であるISO9000シリーズに対応した支援ソフトを発表した。 ISO9000シリーズ取得に向けての文書作成・管理を支援する「文書作成と管理の達人」,ISO9000シリーズ取得後の内部監査を支援する「内部品質監査の達人」の2製品がある。価格は各12万円。2000年6月末までの販売目標は各500 本。

ISO9000シリーズを取得したい中小企業向け

 2製品の特徴は,取得や内部監査に必要な手順を,Q&A形式で時系列順にリスト表示する点。リストの設問に従って順番に解決していくと,取得や内部監査に必要な品質管理システムを構築できる。審査項目に関連した詳細情報,企業の業種や規模に応じたカスタマイズ方法などの解説も収録した。 ISO9000シリーズを取得するために,社内の問題点を整理したり,改善ポイントを探すなど,専門スタッフのいない企業ユーザーに向く。

 2製品は,いずれもスタンドアロンで動作する。ネットワークを利用した承認のワークフロー,文書共有,ユーザー管理などの機能は持たないため,大量の文書が発生するような大企業には向かない。JSAでは,従業員数で50~100人程度の企業,または大企業の部門に向くとしている。

必要な文書はひな型を用意

 「文書作成と管理の達人」は,ISO9001~ISO9003の取得に必要な品質管理システム。ISO9000シリーズの審査基準に基づいた品質管理マニュアル作成/文書作成/改定履歴管理などの機能を持つ。マニュアルや文書作成機能は,あら かじめ23文書のひな型を収録した。

 「内部品質監査の達人」は,ISO9000シリーズを取得した企業の内部監査を支援する。内部監査チームの編成,進捗状況の一覧と管理,スケジュール管理,監査項目の設定などの機能を持つ。これら機能で入力したデータをもとに,不適合報告書や内部品質監査報告書を自動作成する。

 対応OSは,Windows 95/98/NT 4.0。インストールに必要なHDDの空き容量は 35MB以上。作成する文書ファイルはDOC形式のため,マイクロソフトのWord 95以上が必要になる。
 2製品は,ソフトウエア開発のドキュメントセイフティ(本社:東京都港区)の開発。JSAとドキュメントセイフティが直接販売するほか,全国の主要書店でも注文を受け付ける。(加藤 慶信=ニュースセンター)