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論理設計者向けパッケージの構成
論理設計者向けパッケージの構成
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レイアウト設計者向けパッケージの構成
レイアウト設計者向けパッケージの構成
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 米Cadence Design Systems, Inc.は,RTLの論理設計データからGDSIIのママスク・データまで一貫してサポートするEDAシステム「SP&R」を発売した(リリース文)。同社はこれまでもRTLからGDSIIまでをサポートすると主張してきたが,基本的に独立した二つのツールでカバーしてきた。すなわち,配置最適化機能の付いた論理合成ツール「Envisia synthesis with PKS(physically knowledgeable synthesis)」(EDA Online関連記事1)と,自動配置配線(レイアウト・)ツール「Envisia place-and-route with signal and design integrity」(EDA Online関連記事2)である。前者は論理設計者向け,後者はレイアウト設計者向けツール。

 今回は,論理合成ツールと自動レイアウト・ツール間で,各種エンジン,すなわち論理合成(論理最適化),配置,配線,遅延時間計算を共通化した。これで両ツールにおける処理結果が完全に一致するようになったという。これまであった「多少の違い」はなくなったことになる。なお,「SP&R」には,これまで同様,論理設計者向けのパッケージとレイアウト設計者向けパッケージがある。機能的には後者が前者を包含しており,価格も高い。

「SP&R」の論理設計者向けパッケージは,「Ambit PKS physical synthesis」と呼ぶ。前製品のEnvisia synthesis with PKSと比べると,Envisia place-and-route(旧名Silicon Ensemble)の配線ツール(Wroute)が新規に加わった(上図参照)。Wrouteにはグローバル配線機能があり,この機能により詳細配線後の最終遅延時間と論理合成時の遅延時間の誤差が縮小したという(下図参照)。

 一方,レイアウト設計者向けパッケージは,「Silicon Ensemble PKS」と呼ぶ。前製品のEnvisia place-and-route with signal and design integrityに比べて,Envisia synthesisの論理合成(論理最適化)が加わった上,遅延時間算出エンジンがEnvisia synthesisと同じ(すなわちAmbit PKS physical synthesisと同じ)になった(上図参照)。

赤い線が
一般の論理合成ツール
たとえば,
「Envisia synthesis」
水色の線が
配置を考慮した
論理合成ツール
「Envisia synthesis with PKS」
緑の線が
配置およびグローバル配線を
考慮した論理合成ツール
「Ambit PKS physical synthesis」

 Ambit PKS physical synthesis,Silicon Ensemble PKSとも2000年4月中に出荷の予定。なお,2000年第4四半期には,今回の2製品をさらに統合した,次世代品を発表する。この次世代品こそが,同社が主張してきた「nano project」に当たるという。