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 米National Semiconductor Corp.は、LiイオンとNi水素、Ni-Cdの3種類の2次電池に対応した充電制御IC「LM3647」を発売した(ニュースリリース)。携帯型電子機器に向ける。「充電回路の設計者は、一つの端子を使って電池の種類を選択するだけで、最適な充電が実現できる。このため開発期間の短縮やコストの低減が実現できる」(National Semiconductor社)という。

 パルス電流充電と定電流充電の両方に対応する。充電する際に電池にエネルギが残っている場合は、一度完全に放電させてから充電を始める。充電終了は電圧値と温度、時間から判断する。具体的には、-ΔV検出や、最大電圧値検出、ΔT/Δt検出、最大温度検出などである。電圧値を検出することで、過充電と過放電などの異常状態をモニタすることができる。三つのLEDを駆動する回路やブザー駆動用回路などを備える。

 対応する電池のセル数は、Ni水素とNi-Cdが2セル~8セル、Liイオンは1セル~4セルである。パッケージは20ピンSOIC。1000個購入時の米国での単価は2.84米ドル。(山下)