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 フィンランドNokia Corp.は,2008年第1四半期(2008年1~3月)の決算を発表した(発表資料)。独Siemens AGとの合弁会社であるNokia Siemens Networks社の売上高を含む売上高は対前年同期比28%増の126億6600万ユーロ,営業利益は同20%増の15億3100万ユーロ,純利益は同25%増の12億2200万ユーロの増収増益となった。

 携帯端末の出荷台数は対前年同期比26.8%増の1億1550万台だった。携帯端末市場全体の出荷台数の前年同期比成長率は17%で,Nokia社の成長は市場平均を大きく上回った。Nokia社は2008年第1四半期の市場シェアを対直前期比1ポイント減,対前年同期比3ポイント増の39%と推計している。前年同期からのシェア拡大には,南米,アジア・太平洋,中国などでのシェアの拡大が貢献した。地域別に出荷台数を見ると,最も伸びたのは南米で,対前年同期比63.0%増の1190万台だった。アジア・太平洋の伸びも大きく,同43.9%増の3410万台を出荷した。中国の出荷台数は同33.8%増の2100万台,中東・アフリカは同28.7%増の2020万台,欧州は同7.5%増の2570万台だった。唯一減少したのは北米市場で,同45.8%減の260万台を出荷した。

 Nokia社の端末の平均販売価格は前年同期の89ユーロに対し,79ユーロに下落している。直前期の平均販売価格は83ユーロである。価格下落の要因は,主に低価格機の販売割合が高まっていることやドル安のためという。ただし,Nokia社は2008年第1四半期から端末の平均販売価格にServices & Software事業の売り上げを含めないようになったため,単純な比較はできないとする。

 部門別の売上高を見ると,携帯電話機を扱うDevices & Services部門の売上高は,対前年同期比13%増の92億6300万ユーロだった。出荷数の増加が,平均販売価格下落の影響を相殺した。一方,Nokia Siemens Networks社の売上高は同100%増の34億100万ユーロとなった。

 Nokia社は,携帯電話機の世界出荷台数が2008年第2四半期は直前期に比べてわずかに増加,2008年通年では前年に比べて約10%増加するとみる。同社の第2四半期のシェアは第1四半期に比べて拡大する見通し。2008年通年の世界市場の平均販売価格は,新興市場の出荷増の影響や競争激化などによって,やや下落すると見込む。