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TENORI-ONを持つヤマハの梅村充社長
TENORI-ONを持つヤマハの梅村充社長
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コンセプト作りから開発に協力したメディア・アーティストの岩井俊雄氏(左)と,ヤマハで開発を担当したイノベーティブテクノロジー開発部 サウンドテクノロジー開発センター 主任の西堀佑氏(右)
コンセプト作りから開発に協力したメディア・アーティストの岩井俊雄氏(左)と,ヤマハで開発を担当したイノベーティブテクノロジー開発部 サウンドテクノロジー開発センター 主任の西堀佑氏(右)
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TENORI-ONの外観。ほぼ正方形という,楽器としては異例の形状だ
TENORI-ONの外観。ほぼ正方形という,楽器としては異例の形状だ
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 ヤマハは2008年4月25日,新しいコンセプトのデジタル楽器「TENORI-ON(テノリオン)」を発表した。LED付きのボタンを操作して,フレーズやテンポを入力していく。「これまでの楽器とはまったく違い,まだアーティスト(演奏家)が存在しない。新しいTENORI-ONアーティストの誕生に期待したい」(代表取締役社長の梅村充氏)。

 一見して目を引くのはズラっと並んだLED。背面と前面の両側に,それぞれ256個(16列×16行)のLEDが並んでいる。利用者に向く前面側のLEDは押しボタン・スイッチになっていて,ここを操作して音楽を演奏したり,作曲したりできる。背面側は前面側と同じ表示をする。ステージなどでの演奏に使う場合に,観客側から見て音と光の変化を楽しめるようにするためだ。

 基本は横方向に時間,縦方向に音程を割り当てる(Scoreモードと呼ぶ)。利用時には,一定速度で左から右に流れる縦線を表示する。ボタン・スイッチをちょっと長めに押すと,該当個所のLEDが点灯し,縦線がその位置に到達すると,その音程で音が鳴る。縦方向の音程は指定したキーに応じた2オクターブ分を配置できる。つまり画面全体を1小節と考えると,16分音符を2オクターブを1画面で配置できるイメージである。「紙テープ式による手回し式のオルゴールをヒントにした。楽譜よりも分かりやすい表現で,楽譜が読めなくても音楽を作りたいという人に向けた」(コンセプトを作成し,開発に協力したメディア アーティストの岩井俊雄氏)。

 Scoreモード以外に,配置した音符の間を光が飛び交い,音符を通過するときに音が鳴るRandomモード,LEDボタンを押している間,音が繰り返し鳴るSoloモードなど6種類のモードがある。「単にScoreモードだけでは広がりが足りない。音を重ねることで新しい効果が生まれる。意外性の持つ面白さを表現するため,こうした各種モードが必要だった」(ヤマハの説明員)。

 モードはそれぞれ「レイヤー」に割り当てられている。全体で16枚のレイヤーがあり,これらを重ねることで一つの「ブロック」を構成する。ブロックは最大で16個定義できる。

 左にあるファンクション・キーを使って,音色や音の長さ,オクターブ,繰り返し速度などを指定し,右にあるファンクション・キーを使ってレイヤー,テンポ,トランスポーズ(転調),ブロックなどを指定する。こうして作成した楽曲は,SDメモリーカードに格納して保存できる。

 価格は12万1000円。2008年5月12日に出荷を開始する。当面は同社の公式サイトを通じての販売に限定する。

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