PR
業界最小クラスの消費電力を実現した16ビット・マイコン
業界最小クラスの消費電力を実現した16ビット・マイコン
[画像のクリックで拡大表示]

 NECエレクトロニクスは,電池駆動の小型・省電力システムに最適なフラッシュ・メモリ内臓の16ビット・マイコン22品種を,2008年8月から順次サンプル出荷を開始する(発表資料)。同社の16ビットCPUコア「78K0R」をベースとして2006年2月から提供している16ビット・フラッシュ・マイコンの省電力機構を強化したもの。火災報知器などの電池駆動セキュリティシステムや手振れ防止機能付きデジタルカメラなど,低消費電力と高機能の両立が求められるセンサー機能付きシステムなどの利用に適する。

 今回発表した製品は,従来に比べて待機時に60%,10MHz動作時で17%,20MHz動作時で16%の消費電力削減を行った。これは回路全体の最適化によるもので,待機時の消費電流は従来の2.4μAから1.0μAまで削減できる。また,従来は8MHzの内蔵発振回路のみを搭載していたが,これに加えて新たに1MHzと20MHzの内蔵発振回路も搭載した。これにより,最適な動作周波数を選びやすくなり,より低消費電力化を実現しやすくなった。これに加え,8MHzと20MHzの内蔵発振回路は動作周波数の誤差を1%以下に抑えており,高精度が必要とされるアプリケーションにおいても外部の内蔵発振回路を必要としない。

 さまざまなセンサーからのアナログ信号をハンドリングするためのA/Dコンバータも最適化した。変換時間は従来品の6msから3msへと半減した。オペアンプを1チャネル,コンパレータを2チャネル内蔵しているため,外付けで設ける必要がない。内部に専用昇圧回路を組み込んだことで,フラッシュ・メモリの書き換えに必要な電圧を従来の2.7Vから1.8Vに低減したことも,省電力に寄与する。

 サンプル価格は,例えば64Kバイトのフラッシュ・メモリと3KバイトのRAMを64端子ピンのFPBGAパッケージに搭載した「78K0R/KE3-L」の場合で500円。2008年末から量産を開始し,1年後には22品種合計で月産100万個を予定している。

 NECエレクトロニクスは今回の製品を,2008年5月14~16日にかけて東京ビッグサイトで開催される「第11回組込みシステム開発技術展(Embeded System EXPO & Conference:ESEC)」で展示する。

【訂正】 記事掲載時,待機時の消費電流について,「従来の2.4mAから1.0mAまで削減できる」としていましたが,正しくは「従来の2.4μAから1.0μAまで削減できる」です。お詫びして訂正します。記事本文は既に訂正済みです。