PR
展示したパネル
展示したパネル
[画像のクリックで拡大表示]
標識を認識
標識を認識
[画像のクリックで拡大表示]

 デンソーは「人とくるまのテクノロジー展2008」(2008年5月21~23日)に,カメラの映像から道路標識や看板などを高速で認識可能な「イメージマイニング技術」について披露した。カメラ1個と現状の車載用LSIで実現が可能で,運転者の探索負荷を軽減したり,カーナビと協調させてルート案内などを高精度化したりできる。

 開発した画像認識技術の特徴は,対象物の大きさが変わったり,回転していたり,一部隠れていたりしても影響を受けないこと。具体的には,対応点探索と投票処理を利用する。あらかじめ認識したい対象物から抽出した特徴点の周辺領域の輝度勾配をベクトル・データとしておき,入力画像から抽出した特徴点と類似度を比較する対応点探索を実施する。その後,テンプレートで決めた基準点と各特徴点との位置ベクトルを用いて,入力画像上の特徴点から基準点を求める投票処理を実施する。各特徴点から求めた基準点がどのくらい一致するかで対象物かどうかを判定する。

 開発した認識技術は,対象物の拡大/縮小,回転などによらず認識できるため,テンプレート・マッチングとパターン・サーチを組み合わせた従来の方法に比べて用意すべきテンプレートの数を数十分の1に削減できるとする。

 デンソーでは「技術的には確立しており,いつでも実用化できる」(担当員)という。カメラが1個あれば,車両に搭載しているカーナビの処理LSIを利用して標識や看板などを簡単に認識できることから,次世代カーナビでの適用を目指している。このほか,制限速度に対する取締りが厳しい欧州で,速度標識を認識して警告を出すシステムなどに利用できるとみている。