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右がシャープの液晶テレビ用無線伝送システム。左は内部の回路基板
右がシャープの液晶テレビ用無線伝送システム。左は内部の回路基板
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回路基板には,デジタルのベースバンドLSIと,複数のRFチップが実装されている。MIMO伝送を行うことで高速化している
回路基板には,デジタルのベースバンドLSIと,複数のRFチップが実装されている。MIMO伝送を行うことで高速化している
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AMIMON社は,RFトランシーバICの集積度を高めることで,同機能ながら実装面積を小さくできるICも試作済みだ。写真左は,そのICを使った場合の回路基板。液晶テレビへの内蔵などに向ける
AMIMON社は,RFトランシーバICの集積度を高めることで,同機能ながら実装面積を小さくできるICも試作済みだ。写真左は,そのICを使った場合の回路基板。液晶テレビへの内蔵などに向ける
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AMIMON社のChairman & CEOであるYoav Nissan-Cohen氏。なお同社は,東京・品川区に日本オフィスを設置した
AMIMON社のChairman & CEOであるYoav Nissan-Cohen氏。なお同社は,東京・品川区に日本オフィスを設置した
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 シャープは,同社の液晶テレビ「AQUOS Xシリーズ」に向けたHDTVの無線伝送システムに,イスラエルAMIMON,Ltd.の無線チップセットを採用した。シャープは2008年春からXシリーズの販売を開始しており,この無線伝送システムも,4月後半から店頭に並び始めた。

 AMIMON社の無線伝送チップセットは,最大データ伝送速度が1.5Gビット/秒と高速な点を特徴とする。720p/1080iのHDTV動画を非圧縮で伝送できるという。5GHz帯利用で約20MHz幅の無線チャネルを使う。60GHz帯のミリ波伝送に比較して,電波が飛びやすいことから,家庭内におけるAV機器間ネットワークの伝送媒体に向くと,AMIMON社は主張していた。

 AMIMON社のチップセットを使った試作機は数社が発表しているが,実際にシステムを発売したのはシャープが初めて。シャープのシステムでは,同一部屋内であれば20m程度伝送できるという(Tech-On!の関連記事)。

 AMIMON社のチップセットは,独自開発の信号処理技術とMIMO技術を採用する。同社はこのインタフェース技術を「WHDI(Wireless High-Definition Interface)」と名付け,普及活動を進めている(Tech-On!の関連記事)。将来的には,WHDI準拠を証明するためのロゴ認証なども進めていくとしている。また同社は,40MHz幅のチャネルを使うことで,最大データ伝送速度を高め,1080pのHDTV動画の伝送に対応するシステムも開発している。