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 NEC Electronics America, Inc.とNEC Electronics (Europe) GmbHは,大電流ドライバ(HCD:High-Current Driver)を内蔵した世界初のMCUである「μPD78F8024」を発表した(発表資料)。μPD78F8024は,複数のLEDを利用する照明関係機器やステッピングモーター,ソレノイドを利用する産業機器,またスイッチング電源のコントローラとして利用できる。同マイコンはFuture Lighting Solutionsと共同で開発した。

 μPD78F8024は,NECが従来から提供する8ビットのフラッシュ搭載マイコン(オールフラッシュ・マイコン)に,大電流をハンドリングできるHCDとディスクリート部品を4チャネル分組み込み,LQFPパッケージに収めたもの。実装に必要とされる面積を,従来の部品を使った場合に比べて大幅に削減できる。HCDは最大1MHzのスイッチング速度を持ち,また小型の受動部品を利用できるように設計されている。このため,さまざまな照明機器とともに,液晶のバックライトなど最小限の実装面積が要求される用途にも適する。部品の集積度も高い。

 4チャネルのHCDは9~38Vの入力電圧で動作し,Buck/Boostモードをサポートする。HCDは4チャネル独立に動くほか,コンビネーションモードでも動作できる。独立モードはゲームやエンターテイメント系のアプリケーションの制御に有効である。一方コンビネーションモードでは,最大40個の高輝度LEDをまとめて駆動できる。このため大出力LEDを必要とし,かつ冗長性が要求される用途,たとえば街路灯やトンネル照明などに向く。350mAから最大1.5Aまでのレンジで出力電流が制御でき,また温度センサーや輝度センサーと連動するので,LEDの温度制御が必要となる屋外の照明向け用途に利用できる。

 μPD78F8024は,NECエレクトロニクスやサードパーティから提供されるCコンパイラやIDE(統合開発環境),フル機能をカバーするICEや内蔵デバッグ機能,PG-FP5フラッシュプログラマなどが利用できる。新しいHCD/LEDデバイスに対応した最適化コードを出力するコードジェネレータを含む評価キットも用意されている。

 μPD78F8024は,64ピンのLQFPパッケージサンプルがすでに出荷開始されており,1000個あたりの価格は3.50ドル。