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 伊仏合弁のSTMicroelectronics社は,32ビットのフラッシュ内臓マイコンファミリ「STM32」シリーズを大幅に拡充すると発表した(関連記事)。STMicroelectronicsは2007年,英ARM Ltd.のCPUコア「Cortex-M3」をベースとしたSTM32シリーズを発表していた(Tech-On!関連記事)。今回,最大で512Kバイトまでのオンチップフラッシュや大容量SRAMなどを搭載した新製品をシリーズに加えた。

 STM32シリーズに追加されたのは,ローエンドで36ピンのものからハイエンドで144ピンのものまで,合計28品種。CPUコアの機能やピンの配置,周辺回路,ソフトウエアの互換性は完全に保たれている。プログラムとデータ格納用のフラッシュメモリに,256/384/512Kバイトの容量を持つものを追加したほか,72MHz駆動のハイパフォーマンス向けには64Kバイト,36MHz/48MHz駆動のアクセスライン向けには48KバイトのSRAMを搭載する。このアクセスライン向けは,従来16ビットのマイコンを使っていたような低コスト性が要求されるアプリケーションを32ビットのマイコンに置き換える場合に適すると言う。

 今回追加したシリーズは,64ピンのLQFP,100ピンのLQFP/BGA,または144ピンのLQFP/BGAパッケージで提供できる。省メモリバージョンである32Kバイト/64Kバイトのフラッシュメモリを搭載するものは,6×6mmの新しい36ピンのQFNパッケージで提供する。

 256Kバイト~512Kバイトのフラッシュメモリを持つパフォーマンスライン向けは,7出力を持つPWMタイマーを二つ追加できる。この二つのPWMタイマーを組み合わせることで,標準的な16ビットのタイマー4つが生成できる。144ピンのパッケージを使う場合,PWM信号を最大28本利用可能である。また外部に12ビットADCを接続することも可能だ。これらを使うことで,一つのSTM32で3相ブラシレスモーターを2個まとめて制御できる。またすべてのパフォーマンスライン向け製品は,USBポートとCANインターフェースを搭載している。

 36ピンのQFNパッケージはすでに量産に入っている。また,256Kバイト以上のフラッシュメモリを持つものはサンプル出荷を行っている。10000個あたりの価格は,例えばアクセスライン向けでは256Kバイトのフラッシュメモリを持つ64ピンのLQFPパッケージが3.72米ドル,512Kバイトのフラッシュメモリを持つ144ピンのLQFPパッケージが5.88米ドル,ハイパフォーマンス向けでは256Kバイトのフラッシュメモリを持つ64ピンのLQFPパッケージが4.31米ドル,512Kバイトのフラッシュメモリを持つ144ピンのLQFPパッケージが6.51米ドル。