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図1 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE) 代表取締役社長兼グループCEOの平井一夫氏
図1 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE) 代表取締役社長兼グループCEOの平井一夫氏
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図2 開発中のLife With PlayStation」の画面
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 『ノン・ゲーム』と『ネットワーク』の二つが今後のプレイステーション・ビジネスの重要な鍵になる――。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE) 代表取締役社長兼グループCEOの平井一夫氏は,2008 年6月26日のソニーグループの経営方針説明会で今後のゲーム事業戦略を説明した(図1,Tech-On!関連記事1関連記事2)。上記に述べた二つの分野では,SCEは既に据え置き型ゲーム機であるプレイステーション3(PS3)において,ネットワーク接続サービス「PLAYSTATION Network」を展開中である。今後,新たなサービスを開始することで,ゲーム事業のさらなる成長を目指すとする。

 新たなサービスの一つが,ビデオ配信サービスである。まず,「2008年夏から北米で開始し,日本と欧州でも順次開始していく」(SCEの平井氏)という。映画やテレビ番組などのコンテンツを配信する。PS3ではHDDにダウンロードしながら,再生できるとする。コンテンツの画質に関しては,「SDTV動画だけでなくHDTV動画コンテンツを配信するものもある」(SCEの平井氏)という。なおサービスの詳細については,2008年7月15~17日に米国ロサンゼルスで開催されるゲーム関連の専門イベント「E3 Media and Business Summit 2008」で明らかにする予定である。

 加えて,北米や欧州においてゲーム内での広告を開始する。「ゲーム内のビル・ボードなどを効果的な広告スペースに利用することで,これまでにない新しい広告メディアが生まれる」(SCEの平井氏)と語った。ユーザーのゲーム属性やプレイタイミングなどに応じて,広告をネットワークから挿入するという。「PS3に搭載された(マイクロプロセサである)『Cell』がユーザーの目に触れた広告の総面積と時間を自動的に計算しそれを広告料に換算する」(SCEの平井氏)という。

 このほか,PS3向けの新たなサービスとして「Life With PlayStation」を紹介した(図2)。画面に表示した地球の映像から東京など主要都市を選択すると,その都市の天気やニュースなどの情報を得られる。

微細化と部品点数の削減によりコストダウンを図る

 PS3のコストダウンについては,「引き続きチップの微細化と部品点数の削減を積極的に推進していく」(SCEの平井氏)。Cellとグラフィックス・プロセサ「RSX」は2006年11月の発売当初,製造プロセスは90nm世代で量産していた。Cellについては,「2007年の年末商戦に投入したモデルから65nm世代への微細化を進めており,現在すべてのPS3に搭載するCellのすべてが65nm品」(SCEの平井氏)という。RSXについては,「既に65nm品の量産を開始しており,2008年秋以降のPS3に順次搭載していく」とする。