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アップ確定かダウン確定か

 iPhoneは,用途に応じてこれらの確定方法を使い分けている。例えば,iPhoneのメニュー階層の最上位に位置するHome画面では,ダウン&アップ確定を用いている(図4(a))。すなわち,同じ場所で指を押して離さないと確定しない。このため,間違って押しても,他の場所で指を離せば何の機能も起動しない。

 ダウン確定を使っているのが,電話をかけるときのキーである(図4(b))。触ったらすぐに確定する。ユーザーは,間違って押した場合はバックスペース・キーで消すわけである。この方法の利点は,画面全体を使って大きなキーを配置することができることである。アップ確定の場合と異なり,間違えて押したときに指が逃げる領域を作る必要がないからだ注2)

注2) このほか,電卓機能のキーなどでもダウン確定を採用している。

 文字を打つキーボードは,アップ確定である(図4(c))。指で押した部分と関係なく,離した場所にあるキーが選ばれる。これは,押し間違いを減らすためとみられる。間違って横の文字を押してしまったときに,指をずらして正しいキーに移して離せば確定する。

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図4(a) ダウン&アップ確定の画面操作例(約41秒の動画)
iPhoneでは,ユーザーが画面中の要素を選ぶときに,どのように指を動かすと要素が確定されるかで,複数の方法を使い分けている。Home画面で機能を選択するときは,ある機能を示すアイコンの上でユーザーが指を押して離すと,その機能が選ばれる。あるアイコンを押した後で指をずらすと,どの機能も起動しない。

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図4(b) ダウン確定の画面操作例(約44秒の動画)
電話のキーでは,指を押した瞬間にそのキーが選ばれる。

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図4(c) アップ確定の画面操作例(約33秒の動画)
文字を打つキーボードでは,指を押した場所は関係なく,離した場所の文字が選ばれる。押されていない文字の表示は小さく,押している文字だけ大きく表示されるため,ユーザーは押している文字を拡大表示で確認し,正しい文字であれば,そこで指を離すことで文字が確定する。