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図1 フェアリーエンジェルの植物工場「エンジェルファーム福井」
図1 フェアリーエンジェルの植物工場「エンジェルファーム福井」
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図2 クリーン・ルーム内。高さ5.5mの棚に植物栽培用のユニットが10段重ねられている
図2 クリーン・ルーム内。高さ5.5mの棚に植物栽培用のユニットが10段重ねられている
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図3 クリーン・ルーム内での作業の様子。高所での作業となるため,フォークリフトを用いる。半導体工場などと同様に防塵服を着用する
図3 クリーン・ルーム内での作業の様子。高所での作業となるため,フォークリフトを用いる。半導体工場などと同様に防塵服を着用する
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図4 エンジェルファーム福井で栽培された野菜。栽培される野菜はグリーンリーフやサンチュ,フリルアイス,ルッコラ,ロメインレタス,水菜,春菊,小松菜の8種類。価格はそれぞれ,120g品が360円(春菊のみ390円),70g品が198円。高級スーパーなどで購入できる
図4 エンジェルファーム福井で栽培された野菜。栽培される野菜はグリーンリーフやサンチュ,フリルアイス,ルッコラ,ロメインレタス,水菜,春菊,小松菜の8種類。価格はそれぞれ,120g品が360円(春菊のみ390円),70g品が198円。高級スーパーなどで購入できる
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 野菜栽培ベンチャーであるフェアリーエンジェルは2008年8月29日,福井県美浜町に建設を進めていた植物工場「エンジェルファーム福井」の竣工式を行い,植物工場の一部を公開した(図1)。手掛ける植物工場は,外界と遮断したクリーン・ルーム内で,温度や湿度,光の照射量,栄養素などを管理・制御する,「完全制御型」と呼ばれるもの(図2,図3)。2008年7月に稼働を開始している。現在,工場の稼働率は「約30%程度。2008年12月にフル稼働となる予定」(同氏取締役社長の江本謙次氏)。

 フェアリーエンジェルは既に,京都市と千葉県野田市に完全制御型の植物工場を稼動しており,新工場であるエンジェルファーム福井は同社にとって3番目の植物工場である。新工場は敷地面積が1万3229m2で延床面積が3748m2。土地取得費用を含めた総工費は約15億円。フル稼働時の生産能力は年産約300万株となり,完全制御型の植物工場としては「世界最大規模」(同社の江本氏)という。

 新工場のクリーン・ルームは,日立プラントテクノロジーが建設した。クリーン度はクラス10万。「一般的な食品工場と比べて,クリーン度は10倍程度高い」(フェアリーエンジェル)という。空調については,昼間(16時間)は+25℃,夜間(8時間)は+18℃に管理されている。光源には蛍光灯を用いており,栽培する野菜に応じて,蛍光灯の光量や照射時間を制御するという。なお,フェアリーエンジェルは現在,三菱化学や照明機器メーカーのシーシーエスと共同で,植物工場向けに太陽電池とLEDを組み合わせた照明システムを開発を進めている( Tech-On!の関連記事)。2008年10月末からエンジェルファーム福井で,照明システムの共同実験を開始する予定という。

 栽培される野菜はグリーンリーフやサンチュ,フリルアイスなど8種類(図4)。種まきから出荷までの期間は,「野菜の種類によって異なるが35~50日程度。同種の野菜を露地栽培する場合と比べて約1/2の期間で栽培できる」(フェアリーエンジェル)。

《訂正》記事掲載当初,図2の説明で,「棚の高さは5.5mm」としていましたが「5.5m」の誤りです。お詫びして訂正いたします。記事本文は既に訂正済みです。

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