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 住友重機械工業は中国の太原鋼鉄から,焼結機の排ガスの環境対策設備として乾式活性炭法脱硫・脱硝設備を受注した。この設備は,硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx),煤塵(ばいじん),ダイオキシン類を除去するもの。こうした多種類の有害物質を除去する環境設備を導入するのは「中国で初めて」(住友重機械工業)という。2010年春に完成する予定だ。

 乾式活性炭法の利点は,水を使わない上,多種類の有害物質を一つの設備で同時に除去できること。ほかの方式では,脱硫設備と脱硝設備をそれぞれ設置する必要がある。そのうち脱硫設備には湿式脱硫法とセミドライ法があり,前者は大量の水を必要とする。後者は湿式に比べて水の使用量が少ないものの脱硫性能が低く,排出ダストの後処理が必要となるのが欠点だ。一方の脱硝設備では触媒法が一般的だが,排ガスを300℃以上に加熱しなければならず,運転コストが多く掛かる。

 太原鋼鉄は,ステンレス鋼の生産量が世界第1位の企業。住友重機械工業は既に,国内外に乾式活性炭方式の設備を8基納入している。その実績から,今回の受注が決まったという。契約金額は約50億円で,三菱商事を主契約者とする。