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三菱電機のポスターに集まる研究者
三菱電機のポスターに集まる研究者
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 EU PVSECでは,口頭発表のセッションだけでなく,ポスター・セッションも盛り上がっていた。このうち三菱電機は,多結晶Si型太陽電池セルで世界最高効率を実現した複数の研究成果をポスター・セッションで披露し,注目を集めていた。

 三菱電機が発表したのは,厚さが既存のセルと同等の180μm程度のセルと,厚さが100μmのセルの2種類についてである。それぞれの変換効率は,18.6%と17.4%だった。いずれも産業技術総合研究所で測定した値であり,15cm角の多結晶Si型太陽電池セルとして,それぞれの厚さで世界最高効率を実現しているという。

 厚さ100μmで17.4%を実現したのは,セル表面の反射防止膜と,セル裏面にスクリーン印刷で塗布するペースト材料の開発の成果である(2CV.4.58:Improved Efficiency of 17.4% for Ultla-Thin mc-Si Solar Cells with Nano-Particulate Anti-Reflection Coating)。セル表面には, MgF2の粒子を含んだ溶液を使って,MgF2粒子膜を形成した。セル裏面のペースト材料は,100μmと薄いセルが反るのを防ぐ工夫を材料自体に盛り込んでいるという。

 なお,18.6%を実現したのは,セル表面の反射率を低減する「ハニカム・テクスチャ」などを使った成果である(Tech-On!関連記事)(2CV.5.74:Honeycomb Structured Multi-Crystalline Silicon Solar Cells With 18.6% Efficiency Via Industrially Applicable Laser-Process)。

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