PR
DEMOの舞台でPlastic Logic readerを実演するPlastic Logic社,CEOのRichard Archuleta氏
DEMOの舞台でPlastic Logic readerを実演するPlastic Logic社,CEOのRichard Archuleta氏
[画像のクリックで拡大表示]
Plastic Logic readerの試作機
Plastic Logic readerの試作機
[画像のクリックで拡大表示]
仮想キーボード以外に,タッチ・スクリーン機能を使って手書きできるユーザー・インターフェースも採用している
仮想キーボード以外に,タッチ・スクリーン機能を使って手書きできるユーザー・インターフェースも採用している
[画像のクリックで拡大表示]

 米サンディエゴ市で開催中の新技術を公開するイベント「DEMOfall08」(DEMO)で,米Plastic Logic Ltd.は同社製の電子ブック「Plastic Logic reader(開発コード名)」の試作機を実演した(発表資料)。この電子ブックは,同社が開発したプラスチック基板上に作製したトランジスタ・アレイで駆動していることが特徴である。

 Plastic Logic readerの寸法は,レター・サイズ(215.9 × 279.4 mm)である。正式な重さや厚さを公開していないが,メモ帳よりも薄いという。電池寿命は,他社製の電子ブックとほぼ同じとする。タッチ・スクリーンに対応しており,PDFやMicrosoft Wordなどのドキュメントのほかにも電子新聞や本などを表示できる。価格は未公開。2009年前半の出荷を予定している。

 Plastic Logic社は,電子ブックのディスプレイに米E Ink Corp.の電子ペーパーを採用している。Plastic Logic社によると,プラスチック基板上に作製したトランジスタ・アレイで,電子ペーパーの各画素を駆動しているという。今回採用したトランジスタ・アレイの技術は,もともと英Cambridge Universityで開発されたもの。ディスプレイは反射型である。ディスプレイ自体の厚さは約1mmで,その約1/3をトランジスタ・アレイが占めるという。2009年前半に発売するPlastic Logic readerはディスプレイを曲げることはできないが,同社の技術自体はフレキシブル・ディスプレイにも適用できるとする。

 トランジスタ・アレイは,室温とほぼ同じ温度でプラスチック基板上にトランジスタを形成している。そのため,ディスプレイを低価格で製造できると主張する。Plastic Logic社は,2008年9月17日からドイツのドレスデン市で正式に工場を稼動させるという。