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 ダッソー・システムズ(本社東京)は,PLMツール「ENOVIA V6」のアプリケーション・モジュールとして「ENOVIA Material Compliance Center」(MCC)を発表した。原材料に関する情報を管理し,法的規制に合致しているかどうかを評価したり,サプライヤーからの情報を管理したりする機能を持つ。ENOVIA V6のプラットフォーム(基本部分)の上で動作するため,同じプラットフォームを共有する設計情報管理機能などとの間で情報の連携を取りやすく,「単純に材質の情報を管理するポイント・ソリューションではない点が従来と異なる仏Dassault Systemes社Material Compliance Solutions担当DirectorのMike Zepp氏)という。

 前バージョンV5のときにも有害物質情報などを管理するツールはあったが,「ポイント・ソリューションでしかなかった」(同氏)ため,他のアプリケーションとの情報共有が難しかった。MCCの発表と同時に仏Dassault Systemesは,環境への対応をPLMの重要な柱として訴求し始めた。コスト削減,納期短縮,品質向上に加えて,その次のテーマとして積極的に取り組みたい考え。環境対応のためには履歴管理やトレーサビリティが重要であるとしており,V6プラットフォームではこれらの機能も強化したものと考えられる。

 MCCの機能は主に四つ。第1は,メーカーの顧客あるいは業界にかかわる規制に準拠しているかどうかを判断するための,部品レベルの報告書を作成する機能。第2に,設計技術者の部品選択を支援する機能。第3に,規制にあっていない部品や,そのような部品を使っている製品を素早く特定する機能。代替部品を探すこともできる。第4に,サプライヤーに対して原材料に関する申告書の依頼を送付し,提出状況の進行管理と,提出物の確認と検証を実行する機能。内容の承認または差し戻しの管理もできる。