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図1◎「MZR-CD 2.2」エンジン
図1◎「MZR-CD 2.2」エンジン (画像のクリックで拡大)

 マツダは、排気量2.2Lのターボディーゼルエンジン「MZR-CD 2.2」を開発し、2009年に欧州で導入すると発表した。従来エンジン「MZR-CD 2.0」から排気量を拡大し、最高出力を136kW(185PS)、最大トルクを400N・mとした。その一方で、燃料噴射圧を180MPaから200MPaに上げ、圧縮比を低くしたことなどにより、燃費はMZR-CD 2.0エンジンと同じ17.9km/L(5.6L/100km)に抑えた。

 さらに、新開発のPM(粒子状物質)燃焼触媒を用いたDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルタ)により、PM処理時間を60%短縮し、燃焼処理に必要な燃料を低減している。これにより、欧州の排ガス規制「Euro5」に対応する。そのほか、バランスシャフトを採用し、エンジンブロックの剛性を高めたことで、振動を大幅に低減した。

 DPFに用いたPM燃焼触媒は、内部を酸素が移動しやすくした新しいセラミックサポート材を採用した。PM周辺の表面の酸素だけでなく、サポート材内部からも多く酸素を供給できるため、燃焼処理速度を大幅に高め、処理時間を短縮できた。PMを燃焼処理するには、排ガスの温度を高めるため、燃料を多く消費する。処理時間を短縮することで、燃料の消費量を抑え、CO2排出量も削減できる。さらに、エンジン制御を精密化することで、DPFの再生間隔を従来の2倍に延ばした。

図2◎左が旧サポート材、右が新サポート材。旧材はPM周辺の酸素しか反応しないが、新材ではサポート材内部からも酸素が供給される。
図2◎左が旧サポート材、右が新サポート材。旧材はPM周辺の酸素しか反応しないが、新材ではサポート材内部からも酸素が供給される。 (画像のクリックで拡大)