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図1 AMD社 Director, Product Marketing, Graphics Products GroupのDavid Cummings氏
図1 AMD社 Director, Product Marketing, Graphics Products GroupのDavid Cummings氏
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図2 「ATI Radeon HD 4670」を搭載したビデオ・カード
図2 「ATI Radeon HD 4670」を搭載したビデオ・カード
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図3 「ATI Radeon HD 4600シリーズ」のアーキテクチャ(AMD社の資料)
図3 「ATI Radeon HD 4600シリーズ」のアーキテクチャ(AMD社の資料)
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図4 4670と,NVIDIA社の「GeForce 9500GT」の比較(AMD社の資料)
図4 4670と,NVIDIA社の「GeForce 9500GT」の比較(AMD社の資料)
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 米Advanced Micro Devices, Inc.(AMD社)は,3次元グラフィックス描画LSI(以下,GPU)のメインストリーム向け新製品群「ATI Radeon HD 4600シリーズ」を発表した。750MHzで動作する「ATI Radeon HD 4670」と,600MHzで動作する「同 4650」の2品種がある(図1図2)。

 4600シリーズは,上位製品である「同 4800シリーズ」(Tech-On!の関連記事)のアーキテクチャを踏襲したものである。DirectX 10.1への対応,55nm世代の製造プロセス技術の採用といった特徴も引き継いだ。MPEG-4 AVC/H.264やMPEG-2などに対応する映像復号化処理回路「UVD 2」や,映像のアップスケーリングやコントラスト調整などを行う映像処理回路「ATI Avivo Video Post Processor」を搭載する点も4800シリーズと同じである。同社はメインストリーム向けのビデオ・カードを,「消費電力が75W以下で,騒音が少ないこと」(同社 Director, Product Marketing, Graphics Products GroupのDavid Cummings氏)と定義しており,それに合わせて演算ユニットやメモリ・コントローラの数を減らした。

 4600シリーズの最大演算性能は480GFLOPS。チップ面積が146mm2で,トランジスタ数は5億1400万である。同社が「Streaming Processor」(SP)と呼ぶ,浮動小数点演算および整数演算のためのユニットを320個備える(図3)。メインストリーム向けの従来製品である同 3600シリーズと比べて,トランジスタ数は約40%増加し,SPの数は2.7倍になった。これは「アーキテクチャの変更によるもの」(Cummings氏)である。なお,同じアーキテクチャを採用する4800シリーズはSPを800個備えている。

 4670をビデオ・カードに実装したときの演算性能は480GFLOPSであり,競合製品(米NVIDIA Corp.の「GeForce 9500GT」)の89.6GFLOPSよりも大幅に高いと主張する(図4)。さらに,GPUの処理負荷に応じた電力制御のために,デスクトップ・パソコン向けでは第2世代の「PowerPlay」技術を採用した。回路ブロックごとの動作周波数の調整,電圧の調整,メモリの動作速度の調整などを動的に行う。ビデオ・カードの最大消費電力は,4670が59W,4650が48Wである。単位消費電力当たりの演算性能は8.14GFLOPS/Wであり,これも競合製品よりも大幅に高いとした。

 対応するメモリ・インタフェースは,4670がGDDR3およびDDR3,4650がDDR3である。「DDR3に対応するGPUは4600シリーズが初めてとなる。GDDR3と同等の性能が得られる上に安価なDDR3対応メモリは今後,ローエンドからメインストリームの主流になるだろう」(Cummings氏)。