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優勝したのは汎用マイコンシステム事業部の明石由紀さん。マウスを使って手描きした画像を小型ディスプレイに表示する「デジタルフォトスタンド」を製作した。
優勝したのは汎用マイコンシステム事業部の明石由紀さん。マウスを使って手描きした画像を小型ディスプレイに表示する「デジタルフォトスタンド」を製作した。
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アイデア賞に輝いたのは先端デバイス開発部の小林洋介さん。タッチ・センサに触れると録音しておいた人の声がスピーカから流れるという「タッチセンサーを用いた音声出力」に取り組んだ。
アイデア賞に輝いたのは先端デバイス開発部の小林洋介さん。タッチ・センサに触れると録音しておいた人の声がスピーカから流れるという「タッチセンサーを用いた音声出力」に取り組んだ。
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 NECエレクトロニクスは2008年9月10日,新入社員がマイコンを使って目覚まし時計や電子ピアノを一人で製作し,作品を披露する「マイコンキット・コンペ発表会」を開催した。同社ではこのコンペを新入社員教育の一環として2007年から取り入れている。新入社員がマイコンの仕組みを学ぶ,仕事の進め方やスケジュール管理の方法を習得するといった効果に加え,製作に行きづまった新入社員が先輩からアドバイスを受けるなど社員同士の交流が生まれることに期待しているという。

 NECエレクトロニクスは,コンペへの参加を新入社員全員に義務付けてはいない。参加が義務付けられているのは,基盤技術開発本部に配属された新入社員である。同本部は先端プロセス技術や設計メソドロジなどの開発を手掛けており,汎用マイコンに携わる機会は少ない。「最終製品まで,あまりに遠い段階を担当する部署。だからこそ,実際に自分の手でマイコン応用製品を作ることで,これから自分たちが携わっていく仕事の意味を知ってほしかった」(基盤技術開発本部長の桑田孝明氏)。

 コンペには基盤技術開発本部の新入社員4人に,汎用マイコンシステム事業部の有志参加の新入社員が2人,さらに若手の有志も参加した。2週間から3カ月程度,それぞれ業務時間だけでなく帰宅後や休日の時間を使って作品を仕上げた。参加者には32ビット・マイコン「V850」や基板,開発ツールを収録したCD-ROMなどが支給されるが,足りない部品は各自で調達するルール。「休みの日にみんなで秋葉原へ買いに行きました。電子工作なんて初めてで,もちろん部品がどこで買えるのかも知りませんでしたが,先輩に連れて行ってもらいました」(新入社員)と初々しい声も聞かれた。