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図1:米LSI社のExecutive Vice President and General Manager, Engenio Storage GroupであるPhil Bullinger氏
図1:米LSI社のExecutive Vice President and General Manager, Engenio Storage GroupであるPhil Bullinger氏
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図2:データ伝送速度6Gビット/秒のSAS RAIDシステムのデモンストレーション。LSISAS2108を搭載したRAIDコントローラ・ボードをサーバー機に取り付け(奥),エクスパンダ(中)を介して6Gビット/秒のSASに対応したHDD(手前左)を接続した。互換性を示すため,手前右の筐体に収容した3Gビット/秒のSAS HDDも接続した
図2:データ伝送速度6Gビット/秒のSAS RAIDシステムのデモンストレーション。LSISAS2108を搭載したRAIDコントローラ・ボードをサーバー機に取り付け(奥),エクスパンダ(中)を介して6Gビット/秒のSASに対応したHDD(手前左)を接続した。互換性を示すため,手前右の筐体に収容した3Gビット/秒のSAS HDDも接続した
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図3:LSISAS2008を搭載した評価用ボード
図3:LSISAS2008を搭載した評価用ボード
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 米LSI Corp.は2008年9月9日,データ伝送速度が6Gビット/秒のSAS(serial attached SCSI)コントローラIC「LSISAS2008」と,同6Gビット/秒のSAS RAIDオン・チップ(ROC:RAID on chip)コントローラIC「LSISAS2108」を発表した(発表資料日本語資料)。同時にサンプル出荷も開始した。LSISAS2008はブレード・サーバー機や,下位から中位機のサーバー機,外部ストレージ・システムに向ける。LSISAS2108は下位から中位機のサーバー機に向けて,サーバー機に直接接続するストレージでの利用を想定する。

 ポート数はいずれも8。既存のデータ伝送速度が1.5Gビット/秒や3Gビット/秒のSASとの互換性があるので,既存のHDDも利用できる。Serial ATA(SATA)のHDDも接続できる。6Gビット/秒のSAS(SAS-2規格)で標準化されたゾーニング機能のほか,クロックをスペクトラム拡散変調して放射電磁雑音(EMI)を低減する機能や,判定帰還等化(DFE:decision feedback equalization)によって信頼性を向上させる機能などを搭載した。LSISAS2108はRAIDレベル0,1,1E,1+0に対応する。ホスト・コンピュータとの接続はPCI Express 2.0(x8)に対応する。

 2008年9月10日に東京で行った記者発表会において,LSI社のExecutive Vice Presidentで同社Engenio Storage GroupのGeneral ManagerであるPhil Bullinger氏は「6Gビット/秒のSASでは,例えばDFEによって信号品質が高められ,より長い接続ケーブルを使うことができるようになる。例えば隣のラックにも接続できる。このように3Gビット/秒のSASから6Gビット/秒のSASへの変化は,単に入出力のデータ転送速度が上がるというだけでなく,SASの用途拡大も意味する」と説明した(図1)。

 同社は2008年3月に,データ伝送速度6Gビット/秒に対応するSASエクスパンダを発売している。今後の市場の見通しとしてBullinger氏は「2009年に入ると,6Gビット/秒に対応するSAS HDDを複数メーカーが量産するようになるとともに,各社から6Gビット/秒のSASに対応したボードやサーバー機が発売されるようになるだろう。これから12~15カ月,すなわち2009年第4四半期から2010年の第2四半期にかけて,完全な6Gビット/秒のSASのシステムが導入されるようになる」と述べた。