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 米iSuppli Corp.は,北米の30~34型液晶テレビ市場において,高級感を売りにしたブランドのシェアが急拡大しているとの調査結果を発表した(発表資料)。高級感を売りにしたブランド・メーカーである韓国Samsung Electronics Co. Ltd. は,2008年第2四半期に同市場のメーカー別シェアで首位に浮上。シェアは対前年同期比9.09ポイント増の17.59%で,前年同期の3位から大きく躍進した。2位のソニーも対前年同期比7.94ポイント増の12.84%のシェアを占め,前年同期の9位から大幅に順位を上げた。

30~34型の液晶テレビのメーカー別シェア
30~34型の液晶テレビのメーカー別シェア (画像のクリックで拡大)

 一方,低価格を売りにしたブランドである米VIZIO,Inc.は大幅にシェアを落としている。2008年第2四半期のシェアは,対前年同期比11.34ポイント減の6%。順位も前年同期の首位から6位に後退。同じく低価格を売りにしたブランドの米Westinghouse Digital Electronics, LLCや米Syntax-Brillian Corp.も,高級ブランド・メーカーの台頭によって,32型の北米液晶テレビ市場においてシェアを減らした。

 iSuppli社によれば,32型品は北米の液晶テレビ市場で最も人気のある画面寸法。家庭の中で,居間用などの最も主要な用途と,寝室用などの2台目の用途のどちらにも向くためである。同社は,32型品は既に消費者にとって必需品となっており,価格も他の画面寸法の液晶テレビと比べて大幅に下落する見込みが少ないと説明する。2008年第2四半期の北米市場では,30~34型が液晶テレビの出荷台数全体の34.1%を占め,最も多かった。2番目に人気のある画面寸法は25~29型で,市場の13.7%を占めた。

 高級感を売りにしたブランドが台頭した要因は,同ブランドの積極的な価格攻勢にあるとiSuppli社は説明する。1年前,VIZIO社などの価格を売りにしたブランドは,積極的な価格攻勢と米Wal-Mart Stores, Inc.や米Target Corp.などの量販店での提供によって,32型の液晶テレビで大きなシェアを占めていた。その時点で高級感を売りにしたブランドと価格を売りにしたブランドのテレビの価格差は,500米ドル以上だったとする。しかし,高級感を売りにしたブランドは,価格を売りにしたブランドと競合する手ごろな価格の製品群を導入したり,あらゆる種類の小売チャネルで製品を提供するようになったという。2007年8月~2008年8月の期間の32型テレビの価格下落率は,高級感を売りにしたブランドが12%,価格を売りにしたブランドが13%だった。iSuppli社は,両ブランドの間で次に競争が熾烈になるのは40~42型の液晶テレビと予測している。

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記事掲載当初,Westinghouse社の社名に誤りがありました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。