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 板金プレス加工のシミュレーション向けCAEツールのスイスAutoForm社は,シミュレーションの精度向上を背景に,顧客での成形方案決定を支援する事業の強化を図る。来日中のCOOのVolker Steininger氏が明らかにした。「自動車の商品企画によって,材料や生産のコストを重視するのか,成形後の品質を重視するのかなど方針が異なるが,それに応じた成形方案を作成する手助けをしたい」(同氏)という。

 AutoForm社のツールでは,まず3次元CADから部品形状のデータを受け取り,素材の大きさを決めたり,素材になるべく無駄が出ない配置を検討。さらにフランジ部などのフィーチャを抽出し,どのフィーチャをどの工程で成形するかを決め,工程数を決定。ここでコストや金型の作りやすさを検討し,スプリングバックを考慮した上で金型形状の決定に入り,割れやしわが出ないようにプレス力などの加工条件を決める。加工条件の揺れによる成形結果の揺れを予測するなどの機能もある。

 シミュレーションの精度は,特にスプリングバックに関して2005年以降大きく改善したという。まだ人手での金型調整(玉成)をなくせるところまでは行っていないが,大まかな方針を立てるには十分。そのため早期での意思決定にシミュレーションを役立てられるようになったとして,プレス加工の計画段階の支援に力を入れる。

 同社日本法人のオートフォームジャパン(本社東京)も,自動車メーカーや部品メーカーに対してこのような活動を始めており,有名金型メーカーから技術顧問を迎えるなどして体制を整えつつある。現在,常勤の社員が3人おり(技術顧問は別),これを2008年末までに6人程度に増やしたいという。

【訂正】掲載当初,AutoFormの本社をドイツとしておりました。現在は訂正してあります。