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 米ABI Research社は,携帯機器に搭載されるタッチ・スクリーンの世界売上高が2009年に50億米ドルに達するとの予測を発表した(発表資料)。この調査における携帯機器は,携帯電話機やMID(mobile internet devices),超小型パソコン(ultra mobile PC:UMPC),PNDなどである。

 携帯機器に搭載されるタッチ・スクリーンの出荷数は,2007年に前年比で91%増加した。現在,ほとんどすべての携帯電話機メーカーが,多かれ少なかれ自社の端末にタッチ・スクリーンを搭載しようとしているとABI Research社は説明する。タッチ・スクリーンを搭載する携帯電話機が増えている要因は,機能の増加によって,ユーザーがより直感的なユーザー・インタフェースなどを求めるようになったためという。タッチ・スクリーンが受け入れられるかどうかは,地域によってバラつきがあり,このことが端末メーカーの成功を左右する大きな要因だったとする。

 ABI Research社によれば,タッチ・スクリーンを搭載する携帯電話機市場で最も成功しているメーカーは,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.と米Motorola Inc.。両社はそれぞれ,タッチ・スクリーン搭載の携帯電話機市場で33%と30%のシェアを占める。両社が大きなシェアを占めている要因は,アジア市場での事業規模や存在感が大きいためとABI Research社は分析する。QWERTY型のキーボードでは,アジアで共通の文字を表すことが難しいため,スタイラス・ペンで文字を入力できるタッチ・スクリーン搭載機器の人気が高いという。2007年は,タッチ・スクリーンを搭載する携帯電話機の生産量のうち,80%以上がアジア・太平洋地域で消費されたとする。

 ただし,タッチ・スクリーン向けのパネルや部品の価格は下落し続けているとABI Research社は説明する。年間の平均下落率は10%近いという。