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今回のエンコーダ(右)を搭載したモーターの例 山洋電気のデータ。
今回のエンコーダ(右)を搭載したモーターの例 山洋電気のデータ。
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RA035のブロック図 山洋電気のデータ。
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今回採用されたFusion AFS600のブロック図 Actelのデータ。
今回採用されたFusion AFS600のブロック図 Actelのデータ。
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 米Actel Corp.は,山洋電気のサーボ・モーター用アブソリュート・エンコーダ(絶対位置検出器)の新製品「RA035」に,Actelのアナログ混載FPGA「Fusion」が採用されたと発表した(日本語版ニュース・リリース)。今回,山洋が採用したFusionの品種は「AFS600」で,60万ゲートのFPGAファブリックと,A-D変換器やアナログ入出力回路,フラッシュ・メモリーなどを集積したチップである(Tech-On!関連記事1)。

 Fusionを搭載したRA035は,山洋の従来のエンコーダ(RA062)に比べて,大きさや重さ,消費電力が小さい(山洋のRA035関連資料)。RA062では複数のチップからなる回路を,Fusionで1チップ化できたからである。山洋によれば,RA062のデジタルのASIC,CPU,通信用ICなどがFusionの1チップに格納できた。

 これで,RA035のレゾルバ部を除いた処理回路部は,アナログASIC(レゾルバの励磁と波形合成を実行)と,Fusion(位置データの算出と補正,およびサーボ・アンプとの通信を実行)の2チップ構成にできた。この回路の小型化などが寄与して,例えば,重さが軽くなった。従来のRA062の質量は160gだったが,今回のRA035は99 gになった(いずれもカバーを含まず)。

 また,全体が小型化したおかげで,今回のRA035は40mm角以上のモーターに取り付けることが可能になった。従来のRA062は,76mm角以上の大きさのモーターにしか取り付けられなかった。

 さらに消費電流が半分以下になった。今回のRA035が80mAなのに対して,従来のRA062は170mAである。山洋によれば,この低消費電流化により,CO2排出量で年間190トンに相当するエネルギー消費を削減できるという。

 山洋は,Fusionを今後開発する別の製品にも適用することを検討している。また,ActelのARMコア対応FPGA(Tech-On!関連記事2)の評価を進めているという。ニュース・リリースには,山洋の牧内一浩氏(サーボシステム事業部設計第1部 主任技師 グループ長)のコメントが紹介されている。