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 携帯電話機のプラットフォームの細分化は,コンテンツ事業者にとって頭痛の種だ。この課題に,一つのバイナリで複数プラットフォームに対応可能な技術「AirPlay」で取り組んでいるのが英Ideaworks3D Ltd.だ。2008年8月には最新版の「AirPlay 3.5」で米Apple Inc.の「iPhone」に対応させ,「共通のバイナリを数年前の携帯電話機から最新のiPhoneまで,高い性能で提供できる」(VP Business Developmentの中村靖氏)。

 「例えば米Verizon Wireless社など,携帯電話事業者はできるだけ多くのプラットフォームで動作するコンテンツを求める。日本国内であればかなり高性能の機器が普及しているが,海外ではそうでもない。Javaのレイヤでは性能が不足する。またAPIの違いなど,一言でJavaと言うが実装は機種によってかなり異なる」(中村氏)。こうした状況に対処するため,バイナリ・コードで互換性を確保する手法を選択した。

 AirPlayは対応するマイクロプロセサをARMアーキテクチャに限定することで,バイナリ・コードの互換性を確保している。ハードウエアの違いを吸収するためのレイヤを付加している。「言わば薄い仮想化レイヤに相当する」(中村氏)。例えば機器によっては,グラフィックス処理LSIを搭載していないものもあるが,そのためにソフトウエアで実装したグラフィックス・レンダラを提供している。ほとんどの実行環境が共通化しているため,「95%のプログラムを実機を使わずに開発環境だけで実装できる」(中村氏)。