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 テレビ分野の見どころの一つは,表示部の厚さが1インチ(25.4mm)を切るような「超薄型」テレビだ。昨年のCEATECでは,日立製作所が最薄19mm,シャープが最薄20mmの液晶テレビを出展し,超薄型化の先陣を切った。一方PDPテレビは,2008年1月に開催された「2008 International CES」で,パイオニアが最薄9mm品を,松下電器産業や日立製作所は最薄部が1インチ以下のPDPテレビを出展しており,液晶テレビとPDPテレビの薄型化争いが本格化したといえる。今回のCEATECでは,これら超薄型の液晶テレビやPDPテレビを一挙に見ることができそうだ。

 中でも注目を集めそうなのが,ソニーが2008年8月に発表したばかりの最薄9.9mmの液晶テレビだ( Tech-On!の関連記事1 )。競合メーカーに先駆けて量産化を発表し,薄型化争いで先行した形だ。バックライト光源に白色LEDを採用し,パネルの4辺に多数の白色LEDを一列で配置するエッジ・ライト方式を採用することで,「現状の技術での最薄品」(ある液晶技術者)を実現している。超薄型の液晶テレビとしてはこのほか,2008年中の製品化を宣言していたシャープが新製品を発表するかどうかに注目したい( Tech-On!の関連記事2 )。

有機ELは大型品が登場するのか

一方,昨年のCEATECで最も注目を集めたのは,ソニーの有機ELテレビである。CEATEC開催前日に,世界初となる11型の有機ELテレビの製品を発表したこともあり,量産品の完成度を見極めようと数多くの来場者が訪れた。表示性能だけでなく表示部が最薄3mmというデザイン性の高さも加わり,「技術のソニー復活の象徴」(同社代表執行役社長 兼 エレクトロニクスCEOの中鉢良治氏)を印象付けたといえる。

 今年のCEATECでは,有機ELテレビの大型化が進展するかが注目のポイントだろう。ソニーは展示会で既に27型の試作品を出展しているほか,有機ELテレビの大型化に向けに約220億円の投資を発表済みだ。「大型化に向けた投資は始まったばかりで,量産化時期は未定」(同社広報センター)と慎重な構えを見せるものの,大型化に向けた何らかの姿勢が見たいところだ。ソニー以外では,有機ELテレビの量産化を目指す松下電器産業や東芝が有機ELテレビの試作品を出展するかどうかにも注目したい。