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 米SanDisk Corp.は2008年9月16日,韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.から買収提案を受け取ったことを明らかにした(発表資料)。この提案は,SanDisk社の全株式を1株当たり26米ドルを買い取るというもの(Tech-On!の関連記事)。SanDisk社はこれに対し,「同提案は複数の点で不十分であり,SanDisk社の株主にとって最高の利益をもたらすものではない」との返答を記した書簡をSamsung Electronics社に送ったという。

 SanDisk社によれば,Samsung Electronics社が買収を初めて申し入れてきたのは2008年5月22日。それ以来,両社は複数回に渡って話し合いを続けてきたという。

 Samsung Electronics社からの提案を拒否した理由として,Sandisk社は同社の事業を過小評価していることを挙げた。SanDisk社は,同買収案にSamsung Electronics社がSanDisk社を買収した場合に得るシナジー効果を反映していないと主張している。また,Samsung Electronics社は,SanDisk社の株式1株に対して,最初に買収を持ちかけた日である2008年5月22日の終値である28.75米ドルに上乗せした金額を支払う気があるとしていたにも関わらず,買収案の価格はSanDisk社の過去52週の最高値から55%も低い価格であると説明する。

 SanDisk社は,今回の提案について,「業界の景気循環やSamsung Electronics社と交渉中の特許のクロスライセンス契約の更新の不確実性などによって引き起こされた,SanDisk社の現在の株価低迷を利用したものだ」と指摘する。特に2007年6月以降,特許のクロスライセンス契約更新について10回以上の交渉を持ってきた事実に照らし合わせると,この買収提案がクロスライセンス契約更新の交渉を有利に進めるための計算された戦術である可能性もあると主張する。

 ただし,SanDisk社は「Samsung Electronics社と誠実な議論をする考えはまだ持っている」とコメントを寄せている。