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3D映画の映像システム。手前の黒い大きな箱がサーバー。
3D映画の映像システム。手前の黒い大きな箱がサーバー。
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偏光フィルムを張った専用メガネ。回収しないため持ち帰り可能。
偏光フィルムを張った専用メガネ。回収しないため持ち帰り可能。
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シルバースクリーンの表面。細かな穴が開いている。
シルバースクリーンの表面。細かな穴が開いている。
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 ワーナー・マイカルが,米Real D社の立体映像技術を使った3D映画を2008年10月に相次いで公開する。Real D社の3D映画は,右目用と左目用のデジタル映像をDLPプロジェクタを使って144フレーム/秒で交互に投影するもの。プロジェクタの前面に設置した円偏光用のフィルター「Z Screnn」で右目用と左目用の映像の円偏光の方向を変えており,偏光フィルムを張った専用のメガネを掛けることで右目と左目にそれぞれ視点の異なる映像が見える仕組みだ。通常のフィルム映写が24フレーム/秒なのに比べてフレーム・レートがその6倍もあるのは,画像のちらつきを抑えるためだという。

 Real D社の技術を導入するには,サーバーやDLPプロジェクタが要るほか,投影面には専用の「シルバースクリーン」を用いる必要がある。シルバースクリーンは偏光によって低下する反射を補うために表面にAlを蒸着して反射率を高めたもの。通常の映画の投影にも使える。専用メガネは低コストで作れるため使い捨てで回収の必要はない。また,音響は従来のシステムをそのまま利用する。

 ワーナー・マイカルは,2005年12月から3D映画の映像システムの導入を進めてきており,現在23劇場が対応している。2008年10月4日からポケモンの3D映画の2本立てと「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス ディズニーデジタル 3D」を公開し,同25日には国内では初公開となる実写版のデジタル3D映画「センター・オブ・ジ・アース 3D」を上映する。米国で3D映画が広がっていることを受け,同社は今後さらにシステムの導入を拡大する考え。「現在ある59劇場すべてに導入する予定。今後新設する劇場にも展開したい」(同社広報部)としている。

※日経エレクトロニクスでは,2008年9月22日号の特集「3Dディスプレイ 3度目の正直」で3D映像技術について解説しています。