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 タンガロイ(本社神奈川県川崎市)は,2008年9月20日付でオランダIMC International Metalworking Companies(以下,IMC)と業務提携契約を締結した。これに伴ってIMCは,タンガロイの親会社である野村プリンシパル・ファイナンス(本社東京,以下NPF)が保有するタンガロイ株式25万743株(タンガロイの発行済株式総数の約71.2%)のすべてを譲り受け,タンガロイの親会社となる。タンガロイは2008年11月下旬,NPFから自己株式を取得し, IMCへ株式を譲渡する予定だ。

 IMCは米Berkshire Hathaway社の子会社で,傘下にはイスラエルIscar社や米INGERSOLL CUTTING TOOLS社,韓国TAEGUTEC社といった工具メーカーを収める。タンガロイはIMCの子会社になることで,摩擦材料品やPCBドリル,耐摩耗工具,土木建設工具などを含む既存の業務の強化と拡大を図る。原料の共同調達や製品の共同流通ではIMCのリソースを活用し,固有の製造技術の相互利用も進める。

 タンガロイは,1950年に「タンガロイ工業」として設立された。1598年には「東芝タンガロイ」に商号を変更し,1970年に東京証券取引所一部上場。2003年11月には,NPFをスポンサーとしてMBOを発表して東芝グループから独立し,2004年4月,現在の「タンガロイ」へと商号を変えた。その後,売り上げの拡大を図るとともに株式の再上場も視野に入れて,企業価値の向上に取り組んでいた。その中で同社は,発展には海外での事業展開が重要と判断。IMCと提携することで,より安定的な経営基盤を確保するとともに,事業の推進体制強化を早急に確立できるとみて,提携を決めた。

 一方でタンガロイは,オーエスジー(本社愛知県豊川市,以下OSG)と2006年に資本・業務提携契約を交わしており,現在OSGは,タンガロイの株式6万7500株(タンガロイの発行済株式総数の約19.2%)を保有している。だが,タンガロイは,資本提携については意義と有効性が薄れたと判断した。NPFからIMCへのタンガロイ株式の譲渡後,タンガロイはOSGから1株当たり20万5000円で自己株式として取得し,資本・業務提携契約を解消する。既に両社は,資本提携を伴わない業務提携に関する契約を交わしており,新契約は,旧契約が解消されると同時に発効する。