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 米DisplaySearch社は,2008年4月~6月期のアクティブ・マトリクス型有機ELパネルの世界出荷が直前四半期に比べて減少したとの調査結果を発表した。同社の調査によれば出荷枚数は170万枚で,前年同期に比べれば約4倍となったが前期比では18%減となった。売上高は前年同期比327%増,前期比27%減の5380万米ドルである。この市場で圧倒的なシェアを誇る韓国Samsung SDI Co.,Ltd.が量産を始めたのが2007年10月~12月期であるため,前年同期比では大きく伸びている。

 Samsung SDI社の4月~6月期の出荷枚数は前期比22%減と,当初予測の前期比12%増から程遠い実績となった。日本の携帯電話機メーカー各社やフィンランドNokia Corp.の需要が減退したことが主因という。Chi Mei EL Corp.のアクティブ・マトリクス型有機ELパネルの売上高も前期の1280万米ドルから760万米ドルまで落ち込んでいる。アクティブ・マトリクス型有機ELパネルの世界市場は2008年7月~9月期も停滞が続く見込み。ただし,米Eastman Kodak Co.の電子写真立てなど(Tech-On!関連記事),アクティブ・マトリクス型有機ELパネルを採用した新製品向けの需要が市況回復に寄与するとDisplaySearch社はみている。

 一方,パッシブ・マトリクス型有機ELパネルの2008年4月~6月期の出荷は,前年同期に比べて4%増,直前四半期に比べると17%増の2030万枚だった。パッシブ・マトリクス型有機ELパネルの出荷枚数は過去3四半期にわたって前年実績を割り込んでいたが,携帯電話機のサブ画面や携帯型音楽プレーヤ向け需要がけん引役となって4四半期ぶりに前年実績を上回った。この結果,有機ELパネル全体の出荷枚数は,前年同期比11%増,前期比13%増の2192万3000枚となった。

有機ELパネルの用途別の出荷枚数と成長率(2008年4月〜6月期)
有機ELパネルの用途別の出荷枚数と成長率(2008年4月〜6月期)
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