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 米IBM Corp.とサウジアラビアKing Abdullah University of Science and Technology (KAUST)は,中東地域で最高性能のコンピューティング・システムの実現に向けた共同研究プロジェクト「KAUST/IBM Center for Deep Computing Research」を発表した(発表資料)。同プロジェクトは,IBM社が手掛ける高性能コンピューティングに関する共同研究プロジェクトの中で最大規模という。

 同プロジェクトで用いる高性能コンピューティング・システムの名称は「Shaheen」。ThuwalにあるKAUSTの構内に設置され,さまざまな専門分野や計算科学(computational science)における研究などを通じて,大学の研究者に貢献する。Shaheenは,3次元ネットワークで結合された6万5536個の独立したプロセシング・コアを持ち,浮動小数点演算性能は222TFLOPS(テラフロップス)。この性能は,世界の高性能コンピューティング・システムのランキングである「TOP500」で,6位に相当するという。

 このプロジェクトのための研究センターは最初,米ニューヨーク州Yorktown HeightsにあるIBM社のT.J. Watson Research Laboratoryに設置される。ここでは,米MITから英Imperial College,The Hong Kong University of Science and Technologyといった世界中に散らばるKAUSTの研究パートナーに高性能コンピューティング・サービスを提供するための準備を整える。ただし,同センターは,2009年の夏にKAUSTの構内に移転する予定である。

 なお,IBM社とKAUSTは,商業利用を目的とした知的財産権の共有権の条件についても交渉しているという。