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人体通信機能を納めた標準モジュール。双方向通信が可能で送信機,受信機ともに同じモジュールを使う。
人体通信機能を納めた標準モジュール。双方向通信が可能で送信機,受信機ともに同じモジュールを使う。
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モジュールの構成
モジュールの構成
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キーレス・エントリー・システムのデモンストレーション。説明員が手にしているのがカード型の送信機。ドアノブと車体したの四角い金属板が電極となっている。カードをポケットなどに携帯していれば,電極に触れるだけで通信が成立して解錠される。
キーレス・エントリー・システムのデモンストレーション。説明員が手にしているのがカード型の送信機。ドアノブと車体したの四角い金属板が電極となっている。カードをポケットなどに携帯していれば,電極に触れるだけで通信が成立して解錠される。
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 アルプス電気は,人体を伝送媒体の一部に利用して通信する電界通信(人体通信)用の機能をパッケージングした,電界通信用標準モジュールを「ALPS SHOW 2008」に出展した。電界通信は,電界の変動に乗せた信号を人体を介して送受信するもの(Tech-On!関連記事)。電極に触ったり手をかざしたりするだけで通信が成立するため,IDカードや自動車のキーレス・エントリーなどへの適用を想定している。

 出展したモジュールの大きさは幅15mm,高さ12mm,厚さ2mmで,通信に必要な機能を1チップ化したASICと受信用のセンサを搭載している。ASICには,CPUと受信機,送信機,送信用のアンプやミキサなどの機能を集積する。受信用センサは,安定して信号を受信するためのものだが,詳細は明かにしなかった。「すでに顧客と具体的な製品開発を始めている」(同社取締役事業開発本部長の栗山年弘氏)とし,早ければ2009年にも同技術を適用した製品が登場するとみられる。ただし,現状のモジュールの半分程度の大きさを望むユーザーもおり,今後さらなる小型化を検討するとともに,消費電力の低減も図りたいとしている。

 会場では,カード型の送信機を携帯した利用者がロッカーの取っ手に触れるだけでカギを解錠したり,携帯音楽プレーヤーとスピーカーを人体を介してつないだりといったデモンストレーションを披露した。加えて,自動車向けのアプリケーションとして,キーレス・エントリー・システムやエンジンスタータなどのデモンストレーションを行った。キーレス・エントリー・システムでは,電動スライドドアのノブのほかに車体本体にも電極を設置。両手が荷物でふさがっていても,送信機を携帯していれば手の甲や肘でドアノブに触れたり,車体下部の電極に足などで触れるだけでドアが開く。「自動車メーカーからの問い合わせも多い」(同社)が,車載機器は温度や振動などの仕様が厳しいため,専用のモジュールを開発しているという。