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 調査会社の米NanoMarkets, LC.は,照明/光源向け有機ELの世界市場規模が2013年に45億米ドルに達するとの予測を発表した(発表資料)。さらに,2015年には59億米ドルへ成長すると予測する。

 住宅照明などの一般照明市場では,有機ELは従来技術に比べて製造コストは割高になるものの,寿命の長さと発光効率の高さで置き換え需要を獲得できるとNanoMarkets社はみている。2008年に一般照明用の有機ELの寿命は2万4000時間から10万時間へ改良された。また,米国エネルギー省は,一般照明用の有機ELの発光効率が150lm/Wに到達する時期を従来は2014年と予測していたが,最近になって2012年に到達すると予測を修正している。NanoMarkets社は,こうした性能の向上によって一般照明用の有機EL市場は広がり,2015年に市場規模が23億米ドルに達すると予測した。

 バックライト光源用の市場では,ロール・ツー・ロール製法や印刷技術を用いた製法などが開発されて製造コストが下がっていること,有機EL光源にも転用可能な大型有機ELディスプレイの量産工場建設が進んでいることから,今後の市場拡大を見込む。2015年にはバックライト光源用の有機ELの市場規模は11億米ドルとなる見通し。

 インテリア照明器具や産業機器など向けの特殊光源市場では,面発光,フレキシブルという特性を生かしたデザイン照明器具などの開発が進むとみられ,2015年には特殊光源用の有機ELの市場規模は19億米ドルになる見込み。既にドイツOSRAM Opto Semiconductors GmbH製の有機ELを用いた製品をデザイン照明器具メーカーのドイツIngo Maurer社が発表している(下図)。

2008年4月に発表された有機EL照明器具「Early Future」
2008年4月に発表された有機EL照明器具「Early Future」
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