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W-SIMを内蔵するにもかかわらず,コンパクトなサイズに収まっている
W-SIMを内蔵するにもかかわらず,コンパクトなサイズに収まっている
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W-SIMは背面のカバーを開けて装着する
W-SIMは背面のカバーを開けて装着する
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 組み込み系のハードウエア/ソフトウエアの受託開発を行っているシステム・コンサルタンツは,W-SIMを装着することで「イヤホン・マイクで通話できる携帯電話機」になるジャケット「sylph」(シルフ,開発コード名)を「CEATEC JAPAN 2008」に出展した。

 耳に装着するだけで通話ができるイヤホン・マイクは,日鉄エレックスが「e耳くん」という製品として販売している。発声時に鼓膜を伝わって出てくる微弱な音声信号を,三洋半導体製のイヤホン・マイクLSIとノイズ・キャンセルLSIで通話品質の音声に変換する。これにより,片耳にイヤホンを装着するだけで通話ができる。騒音をカットするため,工事現場やイベント会場といった騒音の多い場所での通話に適している。ただ,携帯電話機にさらにこの装置をつながなければならないため,かさばるのが欠点だった。

 イヤホン・マイクの装置自体に通信機能を持たせればコンパクトになる。そうした発想でシステム・コンサルタンツが企画・開発したのがsylphである。イヤホン・マイクLSIとノイズ・キャンセルLSIを1チップ化した三洋半導体の第2世代のLSIを内蔵する。ダイヤル・ボタンは持たない。前面のボタンを押すことで,あらかじめ設定した電話番号に電話をかけることができる。通話先の電話番号の設定は,RS-232C経由で接続したパソコンで行う。USBでの接続も検討したが,USBのLSIがかさばるためRS-232Cにしたという。

 製品の構想やW-SIM開発ツールの提供はWILLCOMコアモジュールフォーラム(WCMF),製品のモックアップ作成は南興貿易が担当した。システム・コンサルタンツがsylphを直接製品化して販売する予定はない。製品として販売したい顧客がいれば,その顧客に合わせた仕様で製品化する。今回は動作しないコンセプト・モデルの展示だったが,2008年11月19日~21日にパシフィコ横浜で開催されるEmbedded Technology 2008(ET2008)では,動作する試作機をデモンストレーションする予定だという。

【追記】
日鉄エレックスは「e耳くんが携帯電話機とは別になっているからこそ,さまざまな携帯電話機にイヤホン・マイクの機能を自由に追加できるというメリットがある」としている。