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図1:米Intel Corp.のSenior Vice President, General Manager, Ultra Mobility Group(上席副社長 兼 ウルトラ・モビリティー事業部長)であるAnand Chandrasekher氏
図1:米Intel Corp.のSenior Vice President, General Manager, Ultra Mobility Group(上席副社長 兼 ウルトラ・モビリティー事業部長)であるAnand Chandrasekher氏
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図2:開発コード名「Moorestown」のプラットフォームに基づく,クレジット・カードよりも小さいメイン・ボードの写真を示した
図2:開発コード名「Moorestown」のプラットフォームに基づく,クレジット・カードよりも小さいメイン・ボードの写真を示した
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図3:Moorestownの搭載を想定した,次世代のMIDのモックアップを示すChandrasekher氏
図3:Moorestownの搭載を想定した,次世代のMIDのモックアップを示すChandrasekher氏
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図4:次世代MIDの利用イメージ
図4:次世代MIDの利用イメージ
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「今後はインターネットの利用が携帯機器に移行していくことは疑いない。このイノベーションは緒についたばかりだが,日本はその最先端を走っている」---2008年9月30日に開幕した「CEATEC JAPAN 2008」のゲスト・スピーチで,米Intel Corp.のSenior Vice President, General Manager, Ultra Mobility Group(上席副社長 兼 ウルトラ・モビリティー事業部長)であるAnand Chandrasekher氏が「インテルが考えるモビリティーの世界~変革のプラットフォーム~」と題した講演を行った(図1)。いわゆる「Netbook」端末やMID(mobile internet device)など,インターネット利用に向けた携帯機器にとってのIntel Architectureのプロセサの意義を強調するとともに,日本市場の重要性に言及した。

 Chandrasekher氏はまず,2005年に日本でアクセス上位を占めたサイト10個と,2008年の同10個を示し,2008年にはソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)や動画投稿サービスなどが含まれていることから「インターネットでは次々に新しいサービスが現れ,ユーザー経験を変えていく」とした。こうしたインターネットのサービスを,今後は一人一人が携帯機器で利用するようになるとして,そのためには高速な無線接続に加えて,プロセサの性能や互換性が重要であると述べた。「インターネットの世界では,2年は永遠のように長い」とした上で,同社の「Atom」プロセサはこのインターネットの変化に対応するために低消費電力と高性能を兼ね備えるプロセサとして開発したと述べた。

 一方で,今の携帯電話機では「フルのインターネット体験ができない」と述べ,携帯電話機では最新のWebアプリケーションのフル・バージョンを利用できないことを指摘した。例えば,今やWebページの70%がFLASHベースであるにも関わらず「携帯電話機で利用できるFLASHはダウングレードされたバージョンだ」とした。また「アプリケーション・プロセサのパフォーマンスも限られており,HDTV画質の動画も見られない」と述べた。これに対して同社のAtomプロセサは,Core2 Duoと互換性があり,Microsoft WindowsやLinuxなどデスクトップ・パソコンと同じOSが利用できるとした。また同プロセサを搭載した携帯端末で,HDTV画質の動画を再生するデモンストレーションを行った。

 Atomプロセサを搭載した第一世代の機器群として,ビジネス向けMIDが富士通やシャープ,Panasonicや工人舎などから発売されたことを紹介した。第二世代の機器の例として,クラリオンが発売を予定するPNDを,クラリオン取締役の篠崎氏が紹介した。さらに今後は,Atomファミリーのプロセサを,より小さくし,消費電力を低減していくとして,開発コード名「Moorestown」で呼ばれるプラットフォームに基づく,クレジット・カードよりも小さいメイン・ボードの写真を示した(図2)。このメイン・ボードには,SoCの「Lincroft」と入出力チップ「Langwell」を搭載する。さらに,このメイン・ボードを搭載することを想定した,次世代のMIDのモックアップを示した(図3)。ポケットにすっぽり隠れてしまうほどの小ささでありながら,完全なインターネット体験ができるとして,その利用イメージのビデオを上映した(図4)。

 最後にChandrasekher氏は,日本はノート・パソコンの発売から普及で世界に先駆け,携帯電話機の普及率が高いとして,日本市場の重要性を述べ,携帯インターネット端末の普及についても「期待している」と述べて締めくくった。