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図1 キッチンからダイニング,リビングを見通せる。壁面中央に置きやすい薄型テレビやアイランド型調理台を実現しやすいIHクッキング・ヒーターがあるからこそ,提案できるとする。
図1 キッチンからダイニング,リビングを見通せる。壁面中央に置きやすい薄型テレビやアイランド型調理台を実現しやすいIHクッキング・ヒーターがあるからこそ,提案できるとする。
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 松下電器産業と松下電工は,社名変更に合わせ,東京都新橋・汐留にある住宅設備関連のショールームについて,名称を「ナショナルセンター 東京」から「パナソニック リビング ショウルーム 東京」に変更し,展示物を刷新した。2008年10月1日から,一般に公開する。

 今回の刷新には,住宅設備から家電に対する要望を汲み取ったり,家電の進化により新しい生活様式を提案したりするのが狙いがある。今までグループ会社のブランドでありながら,相乗効果を生み出すのが難しかったナショナルとパナソニック。ブランド統一によって住宅設備ショールームの役割はどう変わるのか。松下電工のショウルーム企画部 部長の安井克己氏と,松下電器産業 ショウルーム戦略企画室 展示企画担当 参事の大和義明氏に聞いた。


――今回の展示で,強調したかった点を教えて欲しい。

大和氏 パナソニックの考える生活空間のあり方を伝えるのが目的だ。社名変更に当たり,“パナソニック”で実現できる家庭の暮らしを見せる方法を第一に考えた。今までの「ナショナル」のイメージは「ホッとする」だが,「パナソニック」のイメージは「ハイテク」や「未来感」だ。そのため,単に製品を展示するのではなく,ビジョン発信する部分を重視した。

安井氏 このショールームの特徴は,原則として,現在入手可能な市販品を展示していること。今すぐ使える製品で新しい生活スタイルを提案し,需要創造のきっかけにしたいと考えている。

――市販品を使って提案する新しい生活スタイルとは,具体的にはどういったものなのか。

大和氏 例えば,「ななめドラム洗濯機」を静音性やデザイン性を向上させ,小型化する。一つの製品としては,各特性を向上させたに過ぎない。しかしこれらの特性を向上させたことで,形状もサイズも音も,リビング・ダイニング・キッチン(LDK)に置けるようになる。洗濯機をLDKに置けば,今まで洗濯機を置いていた浴室周りは別の使い方ができる。家電の進化の影響をその周囲だけに限定せず,家庭全体に及ぼす影響を考慮した発想が可能になる。

安井氏 テレビは薄型になることで,部屋の隅に置く必要がなくなった。部屋の壁面中央に設置できる。その結果として,リビングとダイニング,キッチン間の壁を取り払える。ソファーでくつろぐお父さんも,食卓で宿題をする子供も,台所に立つお母さんも,皆がテレビを見ながら他の家族の様子も見ることができる,皆が集まる場所を作り出せる。家電と住宅が融合するとどのような暮らしが実現できるのか,「オール・パナソニック」ならではの良さを強調したい。

――家電と住宅の融合として,例えばどういった製品を想定しているのか。

安井氏 今後,増やしたいと考えているのが,壁面に埋め込むテレビのような,ビルトイン家電だ。家電を壁に埋め込めば,その分空間を広々と使うことができる。一方,ビルトインのテレビは,テレビの薄型化,近くでみてもきれいに見える視認性の向上抜きには実現できない。埋め込んでしまうとメンテナンスが困難になる課題があるため,現時点でビルトイン家電は少ないが,今後注力していく。

大和氏 今回,展示したくても実現できなかったものの一つに,「中心にテレビがある家」がある。人の生活に合わせてテレビが回転するというものだ。レールを使い,引き戸のようにテレビを移動してもいいだろう。テレビを,いわば家の中心にある「窓」ととらえる。朝は寝室を向いたテレビから,目覚ましに合わせた映像が流れ,夜はリビングを向いたテレビで番組を鑑賞する。しかし,現在の既存品は重すぎて可動式にできなかった。

 このようなテレビに限らず,住宅設備側が実現したいものから家電に対するニーズが出てくることもある。今まで,家電製品を扱う松下電器産業と住宅設備を扱う松下電工で,一緒に要望を集めて製品化に反映することはなかなかできなかった。今回のブランド統一をきっかけに,両社で協力を深める。さらに,このショールームにはコミュニケーションを取れるスペースも充実させた。パナソニックだけに留まらず,設計事務所のプランナーや一般ユーザーとの情報交換や意見収集の場になればと考えている。

【動画】「パナソニック リビング ショウルーム 東京」の模様をビデオでご覧いただけます(制作=BPtv)

図2 ショールーム入り口に置かれた,環境配慮に対するコンセプトの展示。一般家庭に置かれる家電製品は,1990年時点の78個から2008年には96個に増加したが,製品の消費電力削減や家庭内のエネルギー管理システムなどの効果により,CO<sub>2</sub>排出量は60%削減したという。
図2 ショールーム入り口に置かれた,環境配慮に対するコンセプトの展示。一般家庭に置かれる家電製品は,1990年時点の78個から2008年には96個に増加したが,製品の消費電力削減や家庭内のエネルギー管理システムなどの効果により,CO<sub>2</sub>排出量は60%削減したという。
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