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 米ミシガン大学は米国時間2008年9月29日,マイクロプロセサに潜むバグを回避する技術を開発したと発表した。未発見のバグが潜んでいた場合でも,その発生を抑え,影響を回避できるという。

 通常,米Intelなどのメーカーは,開発したプロセサのテストをさまざまな条件下で行っている。しかし,プロセサの高速化と複雑化が進んだ現在では,すべての条件や機能を漏れなくテストすることは難しい。このため,製品の出荷後にバグが顕在化することが少なからずある。

 今回ミシガン大学が開発した技術は,未テストの条件下でプロセサが動作しないよう監視する「semantic guardian」機構をプロセサに組み込むというもの。メーカーがテストした以外の条件で動作しそうになると,通常より低速なセーフ・モードでの処理に移行する。

 セーフ・モードでは,高速化のための機能がオフになるが,プロセサ本来の機能はすべて通常どおり動作する。また,セーフ・モードで動作する時間はごく短いうえ,セーフ・モードへ移行すること自体がまれなことから,パフォーマンスへの影響はほとんどないとしている。

 米メディア(InfoWorld)の報道によると,この機構は現在のデザインではチップ面積の3%程度を占めるが,実際に商用チップで利用されるようになれば,1%未満にまで抑えられると見込まれている。

 ミシガン大学は,セキュリティ対策の面でも,プロセサのバグを狙った攻撃が今後登場したとき,この機構が防御策となると期待している。

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