PR
GfK Japanのシニアアナリストである平岡卓朗氏
GfK Japanのシニアアナリストである平岡卓朗氏
[画像のクリックで拡大表示]

 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)マーケット・インテリジェンス部 シニアアナリストである平岡卓朗氏は,幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2008」において,「薄型TV再拡大する大型化の波と価格動向を検証」とする題の講演を行った。

 2008年の薄型テレビの世界市場の傾向を一言で表すと,成長の「持続」(平岡氏)という。販売台数が大きく伸びて加速した2007年と比べると鈍化しているものの,堅調な推移とする。2008年の液晶テレビの世界販売台数は前年比で36%増加し,1億台を上回る見通し。中国や東欧といった新興市場が急成長していることに加え,北米市場の持続的成長が世界市場を下支えしているという。2008年のPDPテレビの世界販売台数は約1350万台に達し,前年比で17%増加する見通し。PDPテレビ市場も中国や東欧が牽引している。

 画面寸法別に見ると,液晶テレビ,PDPテレビともに大型化が進んでいる。2007年は大型化が一段落していたものの,2008年は再加速している。液晶テレビとPDPテレビの販売台数を比べると, 50型以上では米国や日本市場などにおいて,既に液晶パネルが半分程度を占めており,PDPテレビの市場を奪っている。ただし,中国のPDPテレビ市場では30~32型が急速に伸びており,同市場を牽引している。

 2009年は液晶テレビの世界販売台数が前年比で22%増加し,1億2000万台を超えると予測する。中国・アジア市場は引き続き急成長し,世界の販売台数の約2割を超えると見る。一方,PDPテレビの販売台数は鈍化し,同2%増の1400万台弱と見る。

 日本市場を見ると,2008年の液晶テレビの販売台数は900万台超,PDPテレビの販売台数は100万台を上回る見通し。両者を合わせた薄型テレビの大型化は日本でも進んでおり,37型以上のシェア拡大が再加速,40型以上の販売台数も堅調に伸びているとする。37型以上の薄型テレビの販売台数シェアは2006年7月の約25%から,2007年には約30%,2008年7月には40%程度に達した。価格については,液晶テレビ,PDPテレビともに下落傾向が収まり安定してきている。2008年には,液晶テレビの高機能化,PDPテレビの新製品効果によって,値上がりする局面も見られたという。平岡氏は,価格の下げ止まりについて「消費者にとってポジティブな面もある。購入の先送りがなくなり,買い替えサイクルが順当になる契機にもなる」と話した。