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「MacBookは最も売れているMac」とJobs氏(写真撮影:鈴木淳也)
「MacBookは最も売れているMac」とJobs氏(写真撮影:鈴木淳也)
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新しいMacBook Proでは,写真の中央にある1本のネジを外した後,テープを引っ張ればHDDが外れる。
新しいMacBook Proでは,写真の中央にある1本のネジを外した後,テープを引っ張ればHDDが外れる。
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 「MacBookは,当社の歴史の中で最も売れているMac」。米Apple Inc.の発表会(Tech-On!関連記事)で,CEOのSteve Jobs氏は同社にとってノート・パソコンが重要な製品であることを強調した。ここから推測できるように,同社が今回製品に採用した技術は,今後のパソコンに対する同社の見解を反映したものと見られる。今回の発表会では,今後の技術動向に関して気になる点がいくつかあった。

 まず,新しく発表されたアルミ筺体の「MacBook」と「MacBook Pro(17型製品を除く)」に,同社はディスプレイ・インタフェース規格「DisplayPort」に対応する小型の「Mini DisplayPort」を搭載した。同時に発表した改良版の「MacBook Air」2機種にも,同様なポートを設けている。「HDMIはどうか」という会場からの質問に対して,Jobs氏は「HDMIは解像度に限りがあり,Apple社が販売中の30型などの高解像度モニターに対応できない」と指摘した。「高解像度のモニターに対応できないから,コンピュータ業界はDisplayPortを選んだ」(同氏)。さらに同氏は,大型ディスプレイのメーカーが今後DisplayPortを追加する見込みと語った。

 Apple社は2005年3月にBlu-ray Disc AssociationのBoard of Directorsになった(発表資料)にも関わらず,今回の製品ではBlu-ray Disc規格には対応しなかった。この点についてJobs氏は,Blu-ray Disc技術のライセンス条件の複雑さが大きな問題だと説明した。「現在のBlu-ray Disc技術のライセンス価格や装置の価格は,我々の顧客に負担を与える。我々はBlu-rayが市場で普及する時期を待つ」(同氏)。Jobs氏は,Blu-ray Discのライセンス費がまだ高いと見なしているらしい。

 Apple社のSenior Vice President of Worldwide Product MarketingであるPhil Schiller氏は,もう一つの理由を説明した。Apple社のオンライン・ストア「iTunes」で,既に映画やテレビ番組のHDTV版を提供していることである。「ホテルに行ったときにディスクを忘れてきても,iTunesで簡単に映画やテレビ番組を楽しめる」(同氏)。Apple社は,自社の売り上げにつながるオンライン配信の方を強調したいようだ。

SSDを利用しやすく

 Apple社は,2008年1月に発表した「MacBook Air」(Tech-On!関連記事)の後継機種も公表した。MacBook Airで初めて採用したSSD(solid state drive)の容量を高めるなどの改良を加えた。従来の機種では容量64GバイトのSSDをオプションで提供していたのに対し,今回は容量128GバイトのSSDを用意した。1799米ドルの低価格機種ではオプション(価格は500米ドル),高価格の2499米ドルの機種では標準で搭載した。

 MacBook Air以外にも,今回発表したアルミ筺体のMacBookやMacBook Proの全てで,128GバイトのSSDをオプションで選べるようにした。新しいMacBook Proは,HDDとSSDを簡単に交換できるように設計されている。ユーザーは,パソコンの下にある蓋を開き,一本のネジを外せばHDDを交換できる。これまでApple社は,同社が提供する交換サービスの利用を推奨していた。

【動画】新型MacBookをビデオでご覧いただけます(制作=BPtv)