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 日立製作所は,体重と腹囲から内臓脂肪の蓄積度合いを推定し,それを擬似的な腹部の断層画像として表示する内臓脂肪のシミュレーション技術を開発したと発表した(発表資料)。メタボリックシンドロームの改善を目的とする特定保健指導の支援に向ける。

内臓脂肪シミュレーション技術を実装したプロトタイプの画面例
内臓脂肪シミュレーション技術を実装したプロトタイプの画面例 (画像のクリックで拡大)

 体重と腹囲の数値を入力することで,現時点の内臓脂肪の蓄積度合いを腹部の擬似的な断層画像として提示する。さらに,将来体重が変化した場合の腹囲や内臓脂肪の蓄積度合いも推定し,画像として提示できる。

 7万5000件の検診データから,体重と腹囲,内臓脂肪面積の関係を分析し,内臓脂肪面積を推定するアルゴリズムを開発した。また,腹囲が小さい人と大きい人では,同じように体重を減らした場合でも,腹囲の変化が異なる場合があることが判明したため,この結果を反映させて将来の体重の変化による腹囲や内臓脂肪の蓄積度合いの推定を可能にしたという。内臓脂肪の蓄積度合いを擬似的な断層画像で表示する技術については,腹囲周辺の構造を分析し,内臓脂肪と筋骨格構造を模式化したモデルを考案することによって実現した。

 日立製作所によれば,特定保健指導では,X線CT装置で撮影した現在の内臓脂肪の蓄積度合いを,対象者に見せながら指導することが効果的といわれているという。しかし,減量を行った後などの内臓脂肪の蓄積度合いを推定することが困難なことから,今回の技術を開発したとする。

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