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Fennecのホーム・スクリーン。タッチスクリーン対応端末であれば,指で画面を右に動かすとWebサイトを表示する。左に動かすとブラウザーのコントロールUIを表示する。
Fennecのホーム・スクリーン。タッチスクリーン対応端末であれば,指で画面を右に動かすとWebサイトを表示する。左に動かすとブラウザーのコントロールUIを表示する。
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Fennecで,米新聞The New York TimesのWebサイトを表示した様子
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下にスクロールすると,FennecのURLバーが消える
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Fennec用のコントロールUIが表示している様子
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ユーザーが閲覧中のWebサイトを表示するタブの様子
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 Webブラウザー「Firefox」などをオープンソースで開発している米Mozilla Foundation社は,「Fennec」と呼ぶ携帯端末向けWebブラウザーのアルファ版を公開した(FennecのWebサイトリリース・ノート)。ちなみに「Fennec」は北アフリカに住む小型狐(フェネックギツネ)のこと。

 Fennecは当面,LinuxとWindows MobileをOSとして採用した端末に対応する。Symbianへの対応も検討している。まずは,フィンランドNokia Corp.の携帯インターネット端末「N800」と「N810」で動作するバージョンを公開した(FennecをインストールするソフトウエアをダウンロードするURL)。N800とN810はLinuxを元にNokia社が開発したプラットフォーム「Maemo」を採用している。

 Mozilla Foundation社のVice President, MobileであるJay Sullivan氏は,Fennecの主な狙いが,携帯端末にFirefoxのユーザー体験を提供することにあると説明する。「我々はWebのオープンな環境を守りたい。Firefoxのユーザー体験を提供して,携帯端末を,Webを楽しむ主要な端末の一つにしたい」(同氏)。Fennecはユーザーが自分でダウンロードしてインストールできるほか,「携帯電話機メーカー数社が,Fennecを搭載する方向で開発を進めている」(同氏)という。

 携帯機器での利用を考慮し,例えばFirefox 3.0で導入したURL入力の補完機能をFennecにも搭載した。URLバーにユーザーが文字を入力し始めると,Web閲覧の履歴からURLの候補をリストする機能である。「携帯端末では文字入力がわずらわしいため,入力を減らす機能が特に重要であると考えた」(Sullivan氏)。このほか,携帯端末の小さな画面に対応した新たなユーザー・インターフェース(UI)を開発した(FennecのGUIを説明する動画)。

 「アドオン」と呼ぶ第三者が開発したプログラムを追加する機能にも対応する予定だ。例えば,Mozilla Foundation社はユーザーのブックマークや閲覧の履歴などの情報をオンラインで同期する「Weave」と呼ぶソフトウエア技術を開発している(WeaveのWebサイト)。同社はFennecをWeaveに対応させるためのアドオンを開発しているという。この機能が実現すると,パソコンのFirefoxで見たWebページの履歴情報を参照して,外出先でFennecを使って続きを見る,といった使い方が可能になる。

 Sullivan氏によると,現時点のFennecは「ARM11」マイクロプロセサ・コアと128Mバイトの主記憶を搭載する端末を開発ターゲットにしているという。ただし, Fennecのソース・コードを入手したある企業が,「ARM9」コアや 64Mバイト主記憶の環境でも動作するように,独自の改良を加えた例があり,このような低スペックの端末にも対応できるとする。

 Sullivan氏は,携帯電話以外に,テレビやセットトップ・ボックス,自動車に搭載する端末などの用途に興味があるが,こうした用途はMozilla Foundation社以外の開発者が主導することを期待する,とした