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 NECは2008年10月22日,通期(2008年4月~2009年3月)の業績予想を下方修正した。売上高は2008年7月に公表した前回予想から2000億円引き下げて4兆6000億円(前年度比4.2%減),営業利益は500億円引き下げて1200億円(同23.5%減)とした。

 携帯電話事業者の投資抑制が続いており,基地局などのネットワーク・システムの売り上げが低迷していること,携帯電話機の国内需要が縮小しており,端末出荷が当初目標を下回る見込みとなったことなどが原因。子会社のNECエレクトロニクス,NECトーキンの業績悪化も織り込んだ。

NECエレ,下期は半導体市況さらに悪化と予測

 NECエレクトロニクスは,NECの業績予想修正の前日,通期の業績予想を下方修正している。売上高は250億円引き下げて6600億円(前年度比4.0%減),営業利益は90億円引き下げて10億円(同80.4%減)とした。純損益はゼロとしていたのを80億円の赤字見込みに切り換えた。世界経済の悪化に伴う半導体需要の低迷により,自動車向け半導体や汎用マイコン,ディスクリートなどの売り上げが予想を下回る見込みという。同社は下期(2008年10月~2009年3月)に半導体市況はさらに悪化すると予測している。

 NECトーキンもNECと同日,業績予想を下方修正した。通期の売上高は117億円引き下げて1080億円(前年度比5.8%減)とする。営業損益は12億円の黒字予想から10億円の赤字予想に転換した。純損益も20億円の赤字を見込む。携帯電話機や液晶テレビ,DVD機器向け電子部品の売り上げが全般的に落ち込んでいるという。NECトーキンも下期の市況回復はないとみている。「ノート・パソコンやゲーム機など上期に好調だったものも含め,下期は停滞する見通し。(顧客からの引き合いをみるに)年末商戦は盛り上がりそうにない」(同社広報)。